...浮いた稼業の女にしては...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...田舎へ稼(かせ)ぎにいっている兄の傍には...
徳田秋声 「あらくれ」
...原稿を稼(かせ)がない時でも...
徳田秋声 「仮装人物」
...半玉と十余人の抱えの稼(かせ)ぎからあがる一万もの月々の収入も身につかず...
徳田秋声 「縮図」
...今は村民一同真面目(まじめ)に稼いで居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この日福の神樣が世間へ稼ぎに出て十二月の八日に歸つて來るのである...
長塚節 「十日間」
...自分の学資は自分で稼いでいるといっていい...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...もう少し稼(かせ)いでくれると好(い)いのですけれども」彼女は自分の娘婿を捉(つら)まえて愚図だとも無能(やくざ)だともいわない代りに...
夏目漱石 「道草」
...――丑松は三年稼いでどれだけ溜めたか確かなところを捜(さぐ)ってみてくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生れてはじめての演説稼ぎで...
正宗白鳥 「私も講演をした」
...体を労して稼ぐことは思い得ないのですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...農村を稼(かせ)ぎまわって儲(もう)けて還(かえ)る色々の道を知っていた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...女は二三年みっちり稼(かせ)ぐつもりだと云って高浦食堂へ住みこんだのである...
山本周五郎 「留さんとその女」
...たとい稼ぎは下手(へた)にしても...
吉川英治 「江戸三国志」
...もう泥棒稼業(どろぼうかぎょう)は...
吉川英治 「江戸三国志」
...「川止めの関を解け」「稼業(かぎょう)ができぬ」「おれどもを...
吉川英治 「私本太平記」
...高家が稼いでおかなくて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...城普請(しろぶしん)の石揚げや石曳きに稼ぎに来ている労働者などは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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