...一稼(ひとかせ)ぎする気を起しました...
芥川龍之介 「報恩記」
...病氣してゝ稼がないので...
石川啄木 「病院の窓」
...その……年暮(くれ)の稼ぎに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...明日からちゃんと稼いでみせるよ」「へえ...
海野十三 「火星探険」
...勉強がすんだら稼がなければならない人達にとつては...
薄田泣菫 「茶話」
...稼(かせ)ぎに身がはいらず質八(しちばち)置いて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...身体で稼いでいる芸者のこととて差し障りはないが...
豊島与志雄 「白木蓮」
...こんな理屈ばかり云っている稼業であるからかも知れないが(女の前では決して云わないが)...
直木三十五 「大阪を歩く」
...その費用は自ら稼いで...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...往来で呼込みをやるのが稼業ですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにも男を賣る稼業らしい豪快な感じのする男でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...稼ぎが細くていけません故...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...七月昼夜稼いで八月を休みたいと思ってゐる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかもブリッジで二百ポンド以上稼いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...昨夜からかけて70ばかり稼ぐらしい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大工の頭梁で堅気で稼いできた...
三好十郎 「樹氷」
...おふくろがそれをみつけて取上げてしまいました」「取上げられたって」「まさか自分で稼いだとは云えやしません...
山本周五郎 「末っ子」
...學校にゐる間も後半期は郷里からの送金途絶えがちであつたので半分自ら稼いで過してゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
便利!手書き漢字入力検索