...此村から外国(がいこく)出稼(でかせぎ)に往った者はあまり無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こんど仕事があつて稼(かせ)いできたら...
豊島与志雄 「犬の八公」
...――その三十八両の金は十年も稼いで溜めた金で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひとり韜晦(とうかい)しながらせっせと印税を稼いだ...
服部之総 「福沢諭吉」
...不断なら学生達は小使銭に窮迫するとW日報といふ新聞社に何時でも臨時の雇員になつて日給を稼ぐといふ方法であつたが...
牧野信一 「サクラの花びら」
...これだから寄席稼業は止められませんやと席亭大恐悦でいる時しもあれや...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...原稿稼ぎの方では...
正宗白鳥 「私も講演をした」
...すこしは稼げるときに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんならくな稼業は無い...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...どうしたつて稼がなければならなくなるわ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...すぐその翌日稼ぎに出るようなこともあるまいし...
森下雨村 「五階の窓」
...稼ぎっぷりといい...
矢田津世子 「神楽坂」
...家計は稼(かせ)ぎ手のお兼がにぎっていて...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼も一度は樺太へ出稼ぎに行って...
横光利一 「夜の靴」
...その女を手先にして渡り歩く道中稼ぎであろう...
吉川英治 「剣難女難」
...そして小費(こづか)い稼ぎにどう? っていうからさ」「だが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...稼業(かぎょう)は打ッちゃらかし...
吉川英治 「親鸞」
...道化稼業(かぎょう)には都合がよくて...
吉川英治 「松のや露八」
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