...雪が解けかかると彼れは岩内(いわない)に出て鰊場(にしんば)稼(かせ)ぎをした...
有島武郎 「カインの末裔」
...春になつたら少し稼がうと思つてゐます...
泉鏡花 「遺稿」
...明日からちゃんと稼いでみせるよ」「へえ...
海野十三 「火星探険」
...その裏面にまったく別の人物があって足尾の稼行が着手されたのであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お稼ぎよ」「高等乞食」は...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...あゝいふ社会でも存外さうですな」「浮気な稼業だけに猶ほさうですよ...
田山録弥 「犬」
...たとい幾ら泥水稼業(どろみずかぎょう)の女にしても...
近松秋江 「狂乱」
...おれは細君の虚栄心を満足させるために稼(かせ)いでるんじゃないと云って跳(は)ねつけたら...
夏目漱石 「門」
...あの男の稼業(かげふ)をもつとよく知り度い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...軽業稼業は上がったりだといっておりました」「とんだ邪魔をしたな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御者は一ポンド稼ぐつもり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...さて朝飯と一杯飲むか、本当に一杯だ、そのあとロンドンへ戻って、金を稼ごう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...稼ぎにいく亭主に...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...そんな処でビールの満(まん)を引いたりしているのは大抵稼ぎ人風の男である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ただこの上の欲には二人の息子の結婚費用と恩給を稼がせて頂けばいいのですから……どんな事でも発表出来るのですからね...
夢野久作 「少女地獄」
...出張費稼(かせ)ぎの小金を浮かせるのを役得(やくとく)としていたから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...よく稼(かせ)ぐ……」老公は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...稼ぎ蓄(た)めた五穀やら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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