...早稻田文學、文章世界、その他をひらいて、文藝に關する談話や評論を飛び讀みすると、その話者や論者は大抵こちらの直接に知つてゐるものではあるが、非常にうとましい樣に思はれる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...かれ御毛沼の命は、波の穗を跳(ふ)みて、常世の國に渡りまし、稻氷の命は、妣(はは)の國三として、海原に入りましき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...一柱の子孫は、伊賀の須知の稻置(いなき)、那婆理の稻置、三野の稻置が祖なり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...稻荷の穴の狐の方が...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...稻は他の草と違つて...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...進んで草木その物に對しては恰も農夫の稻に於けるが如く學者の書卷に於けるが如きものありとせば其の恩澤を蒙むるものは啻にわが國内の雅客のみならず世界の旅行者も深く其の勞を謝するであらう...
永井荷風 「十年振」
...畑(はたけ)は陸稻(をかぼ)を刈(か)つた儘(まゝ)の處(ところ)が幾(いく)らもあつた...
長塚節 「土」
...さと閃めくは、罪の稻妻、暗く搖くは、呪ひの信旗...
夏目漱石 「從軍行」
...兩國稻荷の下に舟をつけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...晝前に相良(さがら)樣御用人、晝頃稻葉佐仲樣、晝過ぎに田熊丹後樣」「奧は覗いて見なかつたのか」「飛んでもない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」お稻荷樣の鳥居の裏...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...和泉橋の先の柳森稻荷の蕎麥屋(そばや)ののれんの中で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...抱月の「早稻田文學」...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...それに稻子はインターナショナルを教えていたらしい...
三好十郎 「肌の匂い」
...佐佐は太田と稻垣とに向いて...
森鴎外 「最後の一句」
...山を前に、山を後に、六七十軒の小村、前面の山は東の峰、後方は稻田、桑畑、草野原が連なつて、二三里隔てゝ日本アルプスの連峰、その支脈が出張つて、近くは半里位まで、村の背後に迫つてゐる處もある...
吉江喬松 「山岳美觀」
...シヤム、アユチヤあたりの水田は、雲の峰の根もとまで、水田千里の廣さだが、生えてゐるのは、稻だか芦だか、訊かなければ分らない...
吉川英治 「折々の記」
...稻よりもこれを作る者が多くなつてゐるさうだ...
若山牧水 「梅雨紀行」
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