...藁(わら)におで四方を取りかこったにお場でさかんに稲こきをしてるところを驚かした...
伊藤左千夫 「落穂」
...褐色の連続を点綴(てんてつ)する立看板の林――大学眼薬、福助足袋(たび)、稲こき親玉号、なになに石鹸、仁丹、自転車ソクリョク号、つちやたび、風邪には新薬ノムトナオル散、ふたたび稲こきおやだま号、ナイス印万年筆、スメル香油、何とか歯みがき、& whatnot...
谷譲次 「踊る地平線」
...昼は稲を刈り夜なべには稲こきをする と本陣がいったがもう暮れてきたのに田畑にはしきりに人の影がうごいてなにか堆(うずたか)く積まれた...
中勘助 「島守」
...秋の稲こきの時に足元に散る残穀から製するというツンジョオダンゴも(遠野方言誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...稲こきの完成をコキミテと謂うのは当り前の話だが...
柳田国男 「木綿以前の事」
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