...あたかも稲麻(とうま)竹葦(ちくい)と包囲された中に籠城(ろうじょう)する如くに抜差(ぬきさし)ならない煩悶(はんもん)苦吟に苛(さいな)まれていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...阿呆鳥熱き国にぞ参りたる稲妻の砕けて青し海の上明治三十四年四月発行の『ホトトギス』誌上に...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...其内に晩稲(おくて)も苅らねばならぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ロシア人に特有な稲妻のようにはかないつかの間のものだというのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...早稲田のグラウンドの周囲を二時間の余も...
直木三十五 「死までを語る」
...京一の稲弁(いなべん)との二軒だけで...
永井荷風 「里の今昔」
...突当(つきあた)りに稲荷(いなり)らしい小さな社(やしろ)があって...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...彼等は王子稲荷の衣裳榎(いしょうえのき)とやらで狐の面をかぶって...
中里介山 「大菩薩峠」
...稲ちゃんが、その場へ人にたのんでかりた紋つきと袴とを入れた大きい箱をもって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...稲ちゃんの「くれない」「素足の娘」「美しい人たち」「女三人」「四季の車」みんななかなかうまいでしょう? 一つ一つ聞くとはっとする位しゃれた題です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三代目小稲と称していたのは前の小稲の突出(つきだし)右近である...
森鴎外 「細木香以」
...かつて稲作の豊熟をもって...
柳田国男 「海上の道」
......
柳田國男 「地名の研究」
...上総市原郡姉ヶ崎町大字深城字狐下総東葛飾(ひがしかつしか)郡手賀(てが)村大字金山字狐峠下総東葛飾郡風早村大字塚崎字稲荷峠(とうかんびょう)同 千葉郡更科(さらしな)村大字大井戸字堂間表(とうかんびょう)同 同 都村大字辺田字東関尾余(とうかんびょ)上総山武(さんぶ)郡二川村大字殿部田(とのべた)字稲荷塚(とうかんびょう)最後の二大字の辺田は境の義...
柳田國男 「地名の研究」
...もう真崎稲荷に近いところでございます...
山本周五郎 「風流太平記」
...もう稲の穂が垂れていますよ...
横光利一 「旅愁」
...「あら、どうしたのさ」と、お稲は、男の顔をのぞいて、「賛之丞さん、ふざけちゃ嫌だよ」と、何げなく、手をどけて見た...
吉川英治 「野槌の百」
...そして今お稲が探っている所は...
吉川英治 「八寒道中」
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