...また昆虫の卵の多いことは蚕の種紙を見ても知れるが...
丘浅次郎 「生物学より見たる教育」
...何か一枚きりの種紙の平面の上では...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そういう集合を成り立たせると想像される一枚の種紙の上で...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...あたかも種紙(たねがみ)の面(おもて)に蛾(が)の卵を産み落し行くが如く...
永井荷風 「江戸芸術論」
...本當に此所へ來て養蠶をしやうと思ふものがあれば五枚や十枚の種紙ならば人が手傳つても桑位は摘んでやる...
長塚節 「佐渡が島」
...種紙(たねがみ)といふものは中々つくれないのだし...
長谷川時雨 「桑摘み」
...ここで蚕(かいこ)の種紙をまもっている番人の爺さんだった...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...父が種紙を二三枚さげて座敷にあがってくる...
前田夕暮 「種紙の青む頃」
...「種紙がすっかり青くなったぞ...
前田夕暮 「種紙の青む頃」
...その一つは福島県伊達郡小国村で出来る蚕の種紙であつた...
柳宗悦 「和紙十年」
...眼に見えぬ光線を透されたのは写真の種紙ばかりではない...
横光利一 「旅愁」
...この部屋に集っている東洋人の頭の中の種紙も...
横光利一 「旅愁」
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