...天稟の脳力に非常なる相違あるを知らん...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...唯こうした天稟の洞察力を持たぬ凡人の為に作られたものに過ぎませんよ...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...詩人の気稟(きひん)に富んだ男だった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彼女をつくづく天稟(てんぴん)の淫婦(いんぷ)であると感じたことがありましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...若い音楽家が自分の音楽的天稟(てんぴん)を話しに来て...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その所有者の天から稟(う)けた諧謔趣味(かいぎゃくしゅみ)のために...
夏目漱石 「明暗」
...まことに天稟(てんぴん)と言つてよく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎の天稟(てんぴん)の好さかもわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天稟(てんぴん)にうけえた一種の福を持つ人であるから...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...天稟にもとづいたことでもあろうが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その天稟(てんぴん)の才徳...
福沢諭吉 「学問の独立」
...その人の稟性(ひんせい)において進歩の方法順序において相異あるがために...
正岡子規 「俳諧大要」
...」〕衆生は稟(う)けようとし...
三木清 「親鸞」
...鴎外はそれと正面から争うことに芸術家としての気稟を評価するたちではなかった...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...それは詩人としての天稟である...
室生犀星 「愛の詩集」
...「天稟(てんびん)的」権威...
矢部貞治 「政治学入門」
...こうした能静氏の風格を稟(う)け継いだ事は云う迄もない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...もっと秀でた天稟(てんぴん)を持って生れていると思っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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