...われわれの天稟(てんぴん)の精神が自己を肯定するのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして茲にこそ氏の作家(さくか)として天稟(てんびん)の素質(そしつ)の尊さがあるのでせう...
南部修太郎 「三作家に就ての感想」
...八五郎の天稟(てんぴん)の好さかもわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...はなはだ技術的に飛躍した天稟(てんぴん)天才を持ち...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...彼から心も魂も聖なる天稟の炎をも取り去ってしまう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その温和柔順の天稟(てんぴん)をもって朝夕英国の教師に親炙(しんしゃ)し...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...これが小説を書くという天稟を持っているのです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...暇な折々にこの天稟を用立てますが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...また人間らしい稟質の高さから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは詩人としての天稟である...
室生犀星 「愛の詩集」
...」稟請は二十七日に裁可せられた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「松峰院妙実日相信女、己丑(きちゅう)明和六年四月廿三日」とあるのは、輔之の妻、「源静院妙境信女、庚戌(こうじゅつ)寛政二年四月十三日」とあるのは、允成(ただしげ)の初(はじめ)の妻田中氏(うじ)、「寿松院妙遠日量信女、文政十二己丑(きちゅう)六月十四日」とあるのは、抽斎の生母岩田氏(いわたうじ)縫(ぬい)、「妙稟童女、父名允成、母川崎氏、寛政六年甲寅(こういん)三月七日、三歳而夭、俗名逸」とあるのも、「曇華(どんげ)水子(すいし)、文化八年辛未(しんび)閏(じゅん)二月十四日」とあるのも、並(ならび)に皆允成の女(むすめ)である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...天稟的権威または人格的統合というのは...
矢部貞治 「政治学入門」
...即ち遺伝に依って稟(う)け継いだ性質が多分に含まれている事は学者の証明するところであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...決して天稟(てんぴん)だけのものではない...
吉川英治 「剣の四君子」
...美貌(びぼう)であって気稟(きひん)があり...
吉川英治 「新書太閤記」
...範宴の天稟(てんぴん)を愛す...
吉川英治 「親鸞」
...しかしある人は他の人よりも多くの稟賦(ひんぷ)を恵まれ...
和辻哲郎 「世界の変革と芸術」
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