...今から四十年前に小説復刻の元祖たる南伝馬町(てんまちょう)の稗史(はいし)出版社に続いて馬琴の『俊寛僧都(しゅんかんそうず)島物語』や風来(ふうらい)の『六々部集』を覆刻したので読書界に知られた印刷所であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...豆、麦、稗、蕎麦――すべて小さくいじけて実を結ぶ間もないのに秋の霜は早くもやって来た...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...よく/\の家でなければ純稗(さらひえ)の飯は食わぬ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...御嶽より松島村に下る途上稗の穗に淋しき谷をすぎくればおり居る雲の峰離れゆく霧のごと雨ふりくればほのかなる谷の茂りに白き花何鵯の朝鳴く山の栗の木の梢静に雲のさわたる韮崎走り穗の白き秋田をゆきすぎて釜なし川は見るに遙かなり甲斐に入りてより四日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...稗史(はいし)の臆測を是としてみてもかまわない...
服部之総 「新撰組」
...稗粟をともしく食っている土地から...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...その状(さま)地獄の兇鬼を見るに異ならず(エリス『古英国稗史賦品彙(スペシメンス・オヴ・アーリー・イングリッシュ・メトリカル・ローマンセズ)』二版...
南方熊楠 「十二支考」
...粟(あは)や稗(ひえ)をつくつてゐました...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...稗の類も算へられたことゝ思ふ...
柳田國男 「食料名彙」
...稗と米とを半々にまぜたものに限つてハワケと謂ふ(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...天竜川を越えて三河の北設楽(きたしだら)郡でも、稗、麦ともに皮をとって精(しら)げることをヨネスルという...
柳田國男 「食料名彙」
...ただそれが米・小麦・稗・蕎麦などの...
柳田國男 「食料名彙」
...(和賀稗貫二郡志...
柳田國男 「日本の伝説」
...現在山間で麦搗(むぎつ)き稗(ひえ)はたきに利用し...
柳田国男 「年中行事覚書」
...食事は麦の他に稗(ひえ)も入れる...
山本周五郎 「七日七夜」
...まず」「稗(ひえ)...
吉川英治 「私本太平記」
...ヒゲでない稗搗節を教えてあげると巻舌でいう...
吉川英治 「随筆 新平家」
...稗粥(ひえがゆ)なとあらば無心して」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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