...稗史(はいし)だそうだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...いな大いに世の文明を進め人の智識を加うるに稗益あり...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...これを正して稗田の阿禮をして誦み習わしめられたが...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...近年随二落シテ乎稗史院本之泥中ニ一汚二塗シテ姓名ヲ一遂ニ不レ能脱スルコト二其ノ窟ヲ一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...炎天のほこりひろがる・木かげ水かげわたくしのかげ・炎天の稗をぬく(雑)ぐうたら手記□はぜのおばさん...
種田山頭火 「其中日記」
...単稗(たんはい)(Novelle)複稗(ふくはい)(Roman)にわけてゐて単に長短の別を以て区別せず...
田山録弥 「小説新論」
...粟も稗も馬鈴薯も取れなかったことを車中の旅客に話して聞かせたりなどした...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...稗田阿礼(ひえだのあれ)は直接に書物を取扱ったものであることが明白に知られるはずである...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...滑稽(こっけい)な例をあげれば稗田阿礼(ひえだのあれ)の名が「博覧強記の人」の意味にこじつけられたりした...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...我邦新聞界に稗益する所...
戸坂潤 「読書法」
...その後(ご)文化の初め数年に渉(わた)りては専(もっぱら)馬琴(ばきん)その他の著作家の稗史(はいし)小説類の挿絵を描き...
永井荷風 「江戸芸術論」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...この張稗の鬼は桃を怖れず...
南方熊楠 「十二支考」
...クラウストンの『俗談および稗史(はいし)の移動変遷』二巻一六六頁以下に詳論あり...
南方熊楠 「十二支考」
...稗の類も算へられたことゝ思ふ...
柳田國男 「食料名彙」
...ただそれが米・小麦・稗・蕎麦などの...
柳田國男 「食料名彙」
...現にアイヌの中の稗田阿礼(ひえだのあれ)などは...
柳田国男 「雪国の春」
...この子四ツじゃに糠(ぬか)より軽い軽いはずだよ稗糧(ひえか)と夫婦の坊子(ぼこ)じゃもの坊子(ぼこ)にゃ出ぬ乳も運上にゃしぼる藁で髪ゆい...
吉川英治 「脚」
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