...稗の苗などは雑草にすつかり食はれてしまつてゐた...
高村光太郎 「開墾」
...稗田阿礼なる女性の誦習にもとづくらしいことをも...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
......
春のやおぼろ 「怪談牡丹灯籠」
...狂言稗史(はいし)の作者しばしば男女奇縁を結ぶの仲立に夕立を降らしむ...
永井荷風 「夕立」
...余は其風情ある後姿を見おくりながらかういふ閑寂の境地に豆や稗を作つて居る百姓は幸であると思つた...
長塚節 「松蟲草」
...「稗蒔(ひえま)き」が来る...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...稗史(はいし)はすべて説きあかすが...
服部之総 「新撰組」
...例ふれば窓辺に稗蒔(ひえまき)...
正岡容 「山の手歳事記」
...同日富人も稗を夢み病死した(『還冤記』)...
南方熊楠 「十二支考」
...粟や稗はまっさおに延びました...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...粟や稗(ひえ)はまつさをに延びました...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...雖兎園稗史...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...搗いた稗を何回も石臼にかけたもので...
柳田國男 「食料名彙」
...稗粥を造ってお供えすることになっているそうです...
柳田國男 「日本の伝説」
...一度に多く搗(つ)いて始めから粟(あわ)・稗(ひえ)の定量をまぜておき...
柳田国男 「木綿以前の事」
...平家村の人々が月の夜だの稗をつく時に歌ひ傳へて殘つてきたのださうでありますが...
吉川英治 「折々の記」
...ほへ子申すに「はに子さんは稗搗節(ひえつきぶし)の名手ですよ」とある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...稗粟(ひえあわ)に細々生きてまで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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