...田に米蒔きて稗得しや...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...遥か稗田山の麓には...
橘外男 「仁王門」
...松亭金水作の稗史(よみほん)である...
坪内逍遥 「十歳以前に読んだ本」
...粟が……稗(ひえ)が……黍(きび)が……挽いた蕎麦粉(そばこ)が……饂飩粉(うどんこ)が……まだ大分あるが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余は其風情ある後姿を見おくりながらかういふ閑寂の境地に豆や稗を作つて居る百姓は幸であると思つた...
長塚節 「松蟲草」
...認識された病気は、結膜炎――主症状は、発赤、腫脹、分泌、であって、それぞれ独立に治療される――炎症性角膜混濁、角膜の膿瘍、流涙症、縮瞳症、白斑症、眼瞼の斑状出血、斜視、稗粒腫、結膜浮腫、眼瞼下垂、逆さまつげ、など...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...歌が聞えたもんですから……」いまの稗搗節を聞かれてしまった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...およそ世間の事業これによりて端緒を開くの稗補(ひほ)あり...
ヒリモア R. J. Phillimore 柴田昌吉訳 「「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)」
...かへつて幼時一読せし稗史(はいし)小説の永く忘られざるにても知るべし...
正岡子規 「病牀譫語」
...稗史(よみほん)などによく出ている山中の一軒家という書割であッた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...稗と米とを半々にまぜたものに限つてハワケと謂ふ(採訪日誌)...
柳田國男 「食料名彙」
...昆布を細かく刻んで米粟稗などゝ共に飯に炊いて食べた...
柳田國男 「食料名彙」
...また病人も稗のスリヌギを食べても全快せぬようなのは...
柳田國男 「食料名彙」
...是で酒瓶(さかがめ)から直接に濁醪(どぶろく)なり稗酒(ひえざけ)なりを掬(く)んで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...稗(ひえ)でも粟(あわ)でも引割麦(ひきわりむぎ)でも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...稗粥(ひえがゆ)の無心ぐらいはきいてもくれるであろうが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...温かい稗飯(ひえめし)がほしかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして家ごとに稗を蒸していた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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