...松篁(しょうこう)と嫁の多稔子(たねこ)と私と三人で稽古を続けている...
上村松園 「画道と女性」
...すると事務長の八木稔と言うのと...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...やがて彼女の身に愛の実の稔(みの)るころには...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...高田稔(みのる)などから贈られた...
高見順 「如何なる星の下に」
......
種田山頭火 「旅日記」
...間作まで稔(みの)る××の田圃が開拓されて...
徳永直 「あまり者」
...後れて辞し去る上原稔を...
豊島与志雄 「乾杯」
...上原稔の骨張った頑丈な手を握りました...
豊島与志雄 「乾杯」
...」上原稔は頭を下げました...
豊島与志雄 「乾杯」
...稔った穂が風に靡く姿を見た人は...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...末ッ子の稔子である...
野村胡堂 「胡堂百話」
...その小穂(spiculae)もじつに無数に出来ているから非常におびただしい実が稔る訳である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今日(こんにち)ではたいていのスミレ類は果実が稔(みの)らない...
牧野富太郎 「植物知識」
...白馬を用うれば歳(とし)稔(みの)る(『大清一統志』三三一)てふ支那説に近い...
南方熊楠 「十二支考」
...稔りのない季節のために食べ物を貯えているではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひとりにて豊かなる稔り・多くのぶどう・を産み出したり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とくに米の稔りの季節に山から下ってくることが...
柳田国男 「故郷七十年」
...翌年の稲の稔りを願う穀霊信仰は...
柳田国男 「故郷七十年」
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