...壮助はそれをそっと枕の上に程よく束ねてやった...
豊島与志雄 「生あらば」
...そしてそれらが程よく整ってるのが...
豊島与志雄 「道化役」
...燈心を程よく掻(か)きなして行ってくれたこの宿の若い女房の姿を思い浮べると...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを程よくつくろって来たものらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...程よく金公の突き出した頭と出逢(であ)ったものだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...するすると座敷へ通って程よく並んだと見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...俗に云えば法然程よく諸宗を見破っている者はなく...
中里介山 「法然行伝」
...変圧器だの百ボルトの交流だのの小さい火花をとばせてみると面白い程よく火がつくのであった...
中谷宇吉郎 「球皮事件」
...余程よくて二寸角くらいしか描けないそうである...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...妻木右太之進は知り過ぎる程よく知って居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...」程よく埃のように外にほうり出されると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...程よくそれに順応してゆけるようになることこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...程よく隔たりを置いているのも...
夢野久作 「暗黒公使」
...ただ若きにのみたのむ者こそ危ないといわねばなるまい」「お年寄とゆるして程よく答えておれば口幅ったい広言...
吉川英治 「三国志」
...程よく配られた数寄屋(すきや)の一亭に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...家へも程よく話して貰った上...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...……日も暮れましたゆえ、ではこれにてお暇を」定綱は、程よく、そう云って立ちかけたが、盛綱は兄に促されても、すぐ起とうとはしなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...というような刺激は程よく飽和するが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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