...肩に程よい円(まろ)みがあつて...
石川啄木 「鳥影」
...どこか程よいところへ世話をしたいと言つて気にされた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...革命にたいして程よい信じ方しかしてはいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...程よい装飾をなしている...
豊島与志雄 「裸木」
...料理に程よい大きさとなる...
豊島与志雄 「文学以前」
...彼女は病室にはいって、程よい辺へ坐り、低く頭を下げて云った...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...その輪がたにならんだ長い短い管の ひゆひい と柔い雑多な音をだすのが弱い神経に程よい快感をあたへる...
中勘助 「銀の匙」
...眠りと、酔いとが醒めた時は、たしかに夜中であることに気のついたのは、長い思案の後ではなく、寝間の状態もはっきり眼にうつると共に、近くに誰もいないのも、いない奴が悪いのではなく、程よい時間で、お暇乞いをして行ってしまったものであることはハッキリとする...
中里介山 「大菩薩峠」
...母子は程よいところの木の根方へ腰を下ろして...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の程よい低音は彼の磊落さに上手く調和して決して不快感を与えなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私の手と出遇ふのに程よい高さにそれを持ち上げたのである...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「夢」
...杖で程よい処を刺すとたちまち美しい泉が湧(わ)いた...
柳田国男 「年中行事覚書」
...程よいお話でも御座るかの……」平馬は忽ち別の意味で真赤になった...
夢野久作 「斬られたさに」
...何年でも、程よいのを探せ...
吉川英治 「新書太閤記」
...人目にはそれで程よいもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...つい側へおく人間には程よいので...
吉川英治 「新書太閤記」
...連絡船が程よい波濤とエンジンの震音をたててゆくころ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その田の中には程よい小石を一面に敷きならし...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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