...青桐(あおぎり)の幹の程よい高さの所に姉娘と弟の幼童とが登って...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何しろ闇夜(やみよ)程よいと云うのであるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...程よい卓子に椅子を直していた女中に...
豊島与志雄 「反抗」
...料理に程よい大きさとなる...
豊島与志雄 「文学以前」
...彼女は病室にはいって、程よい辺へ坐り、低く頭を下げて云った...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...と程よい間をおいて橋懸をしづしづと登場する...
中勘助 「能の見はじめ」
...ちょうどそれを程よいところでクギリをつけてから筆をさしおいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...程よいところで口火に火が廻ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...程よい酔ひのめぐりで...
林芙美子 「浮雲」
...何事もここまでで程よい生き方なりと心にきめる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...程よいシャンパンがよろしいようで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ただ髪の毛が程よい赤色...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...砂地に置き棄てられた漁船などが程よい点景となつて見渡された...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...程よい柔らかい冬の日の表にてらされてゐるのが思ひ出され...
室生犀星 「故郷を辞す」
...四本目と五本目が右と左とに程よいほど離れていた...
室生犀星 「庭をつくる人」
...この程よい運動は肉体に元気をつける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人目にはそれで程よいもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちょうどまたその日は程よい霞が麓の平野を罩めていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??