...肩に程よい圓みがあつて...
石川啄木 「鳥影」
...一つはその家の庭が昔から流行唄にうたはれた程よい庭であつて...
今井邦子 「瀧」
...二本の櫻苗は院長室の窓の外の程よい處にちやんと植ゑてあつたさうです...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...革命にたいして程よい信じ方しかしてはいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...小肥りの程よい肉附に...
豊島与志雄 「立枯れ」
...小舎を締め切って程よいところから火を出せ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうど程よい枝ぶりのところへ帯をかけて……それから着物と襦袢(じゅばん)とを一度に……脱ぎかけると...
中里介山 「大菩薩峠」
...程よいところへちょこなんと坐り込むと...
中里介山 「大菩薩峠」
...デカダンな生活をすることが当時の実生活の空気に対して程よい反撥となつたのである...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...話は早く終れば終る程よいと思つてゐた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...物事には程よい加※があるから...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...昔は丘陵の上に程よい大きさの赤松が一面にむらだち繁つて...
野上豐一郎 「桂離宮」
...程よいという表現を知らない荒っぽさで...
宮本百合子 「雨の昼」
...杖で程よい処を刺すとたちまち美しい泉が湧(わ)いた...
柳田国男 「年中行事覚書」
...程よい人間を見るといきなり擦寄(すりよ)る...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...程よいところでニッコリして見せる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...人目にはそれで程よいもの...
吉川英治 「新書太閤記」
...都見物のひとつもしたいし……」峠の上の程よい地点に腰をおろして...
吉川英治 「新書太閤記」
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