...手厳しい外界に囲まれていればいる程...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...今日一日のあたゝかさうらゝかさは間違ない、早く出立するつもりだつたが、何やかや手間取つて八時過ぎになつた、一里歩いて多久、一時間ばかり行乞、さらに一里歩いて北方、また一時間ばかり行乞、そして錦江へいそぐ、今日は解秋和尚に初相見を約束した日である、まだ遇つた事もなし、寺の名も知らない、それでも、そこらの人々に訊ね、檀家を探して、道筋を教へられ、山寺の広間に落ちついたのは、もう五時近かつた、行程五里、九十四間の自然石段に一喝され、古びた仁王像(千数百年前の作ださうな)に二喝された、土間の大柱(楓ともタブともいふ)に三喝された、そして和尚のあたゝかい歓待にすつかり抱きこまれた...
種田山頭火 「行乞記」
...之を小学校程度に引き下げる外にないのである...
戸坂潤 「社会時評」
...面白い程続々として登場して来る...
戸坂潤 「社会時評」
...存在という常識的な出発を前に権利づけたのであるから「存在の存在論的範疇は空間である」という結論に導く目的論的な過程が...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...一寸擦(かす)つただけですよ!泣く程のことはありません!彼は再び仕事を始め...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...用向きを言つてもらひませうか」武家風のしかも餘程の身分らしい相手に遠慮して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盜んだ野郎があるんで」「成程」「主人廣田利右衞門の寢間の用箪笥(だんす)が開いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我々の自然の傾向の過程を中断させるようなことは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...先程(さつき)から湯槽に仰向けに浸つて...
牧野信一 「明るく・暗く」
...自分は左程に思はない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...程なく私は縁側に出...
宮本百合子 「雲母片」
...こっちも今年は余程用心しなくてはいけませんね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自惚(うぬぼ)れの強いのにも程があるといって死ぬ程ひやかされた事で御座いましょう...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...ちょうどいい程度の音階に聞えてきます...
吉川英治 「江戸三国志」
...ヨハンはお蝶がいやがらない程度に...
吉川英治 「江戸三国志」
...極秘な使いによこされた程な男だが」「しかし...
吉川英治 「私本太平記」
...ぼくの父を物質的にも精神的にもいためつけた程な男である...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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