...――彼女は成程(なるほど)混血児(あひのこ)じみた一種の美しさを具へてゐた...
芥川龍之介 「雪」
...五銭銅貨程の円を示した...
有島武郎 「お末の死」
...「河上氏も私も程度の差こそあれ...
有島武郎 「宣言一つ」
...跫音を聞いただけで塾生達は皆先生のお帰りと知った程でした...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...会う程のことはなかったのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...母屋(おもや)の畳は湿(しと)る程吹き込んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...東京の溝川(みぞかは)には折々(をり/\)可笑(をか)しい程事実と相違した美しい名がつけられてある...
永井荷風 「水 附渡船」
...それを程よくここまで立てて来たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...「………あゝなる程………成程...
中原中也 「蜻蛉」
...この程度の騒ぎを起した事件なのである...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...独逸(ドイツ)連邦のようにしては如何」(『自伝』)と述べ幕府を首班とする大名連邦論が右派綱領として日程にのぼった慶応度(ど)にいたると「(大名)同盟の説行はれ候はば随分国はフリーにも相成るべく候へども...
服部之総 「福沢諭吉」
...その考えにも成程もっともな点がない訳でもなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その中に此方(こちら)は余程エラクなったのが主公と不和の始まり...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...慈母(おっか)さんがこれ程までに思ッて下さるのに...
二葉亭四迷 「浮雲」
...母は弥三郎の周旋で余程高価な鯉を何十尾とか放つたのださうである...
牧野信一 「好色夢」
...それ程に酔狂な女づれが居りましょうとは...
夢野久作 「斬られたさに」
...此方(こっち)は百六十余里の行程...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お酒も程々にしたがいい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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