...又(また)或(あ)る程度(ていど)お互(たがい)の眼(め)にも映(うつ)る……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...あゝいふ作品を一つ書き上げることがどれ程の痛い體驗と苦悶とを値したか...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...さし渡し半町(はんちょう)程のべら棒な巨大文字(もんじ)...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...なる程、考えて見れば、あの古い海老茶の袴(はかま)をはいた事務員姿では、まさか来られまいからな」算盤の返事に安心し切った彼は、そこにほうり出してあった茶店の床几(しょうぎ)に腰かけて、煙草をふかしながら、この生れて初めての待つ身のつらさを、どうして、つらいどころか、甚(はなは)だ甘い気持で味わうのでした...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...あゝ成程西洋の商人は立派なことを考へると思うて居ると...
竹越與三郎 「日本の眞の姿」
...つまり自分が静かに落ち着いていられる部屋が欲しいという程の意味に過ぎなかったのです...
辻潤 「書斎」
...普通の詩歌の中にでもしいて求むればある程度までは求められないことはないかもしれないが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...要するに複雑な内容を纏(まと)め得る程度以上に纏めた簡略な形式にして見せろと逼(せま)られるのだから困ります...
夏目漱石 「中味と形式」
...八文の湯錢に困るなんてことはねえ」「餘程困ると見えるな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小さい課程の幾つかを済ませた後...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どちらの目的にとっても十分な確信の程度は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...身びいきにも程があろう...
本庄陸男 「石狩川」
...可笑しい程強くもつれ合つてゐました...
牧野信一 「心配な写真」
...柏駅から九里の全程である...
牧野信一 「ゼーロン」
...人が悪事を後悔した瞬間程屈従的な心に変ずるものはない...
松永延造 「職工と微笑」
...遠州程度では全くこまるというのが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...裂かうとしても破れぬ程強靱であるし...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
...魏の諸郡を踏み荒した程度で...
吉川英治 「三国志」
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