...そこで芋粥を飽きる程飲んで見たいと云ふ事が...
芥川龍之介 「芋粥」
...其挙動(やうす)が吹き出さずに居られぬ程滑稽に見えて...
石川啄木 「菊池君」
...本篇一○頁上段に「表てのみは一面に氷りて朝に戸を開けば飢ゑ凍(こゞ)えし雀の落ちて死にたるも哀れなり云々」の語あるを以ツて人或は独乙は温かき生血を有する動物が凍死する程寒威(かんゐ)凛烈(りんれつ)の国なるやと疑ふものあり...
石橋忍月 「舞姫」
...年は二つ程違つてゐましたが...
伊藤野枝 「内気な娘とお転婆娘」
...いくつになるのかな」という程度で...
梅崎春生 「狂い凧」
...一層死んで了った方がましな程...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...特に醜男(ぶおとこ)と云う程でもないが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その進行の過程がそのまゝ歴史なのである...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...風邪の症状を軽微なる程度において不断に享楽している...
寺田寅彦 「変った話」
...そこに王朝の變化といふものが餘程痛切に一般の人に考へられることになるものと見えまして...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...どのくらいの程度のものであるかよくわからないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...成程何んの變哲もない白い半切と白い封筒で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とにかく或る程度まで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...水にも強くなってある程度まで洗濯がききます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...道の程にて耐(た)えがたく睡眠を催(もよお)しければ...
柳田国男 「遠野物語」
...郊外はどこの新建てでも、一度はこの草に劫(おびや)かされて、いかにも文化住宅の浅はかさを、思い知らされずにはすまぬような時期があるように見えるが、少し程過ぎると、これも薄(すすき)よりはなお素直に退散してしまう...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...一介の少年ジョージ・クレイの技術はそれ程に価値のあるものであろうか...
夢野久作 「暗黒公使」
...大工町弥次兵衛「ありがとう」墨つぼを返して、「すまねえが、死なねえ程に、弁当飯のあまりでも、時々エサをやっといてくれ」と、橋普請(はしぶしん)の大工や、近くで働いている土工たちへ頼んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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