...大気が稀薄な場所では、呼吸が困難になることがある...
...稀薄な人口を抱える小さな島国もある...
...稀薄なチャンスを見逃してはいけない...
...証言の強度は稀薄で、裁判には採用されなかった...
...酸素濃度が稀薄な高地でのトレーニングがマラソン選手の強化になるとされる...
...半月分の講義の材料ができるほど稀薄(きはく)なものだった...
有島武郎 「星座」
...星雲状態の時代においては稀薄なガス圏中の微塵が熱を吸収し...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...『空気はごく稀薄なもので...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...香料は皆言わば稀薄(きはく)である...
高村光太郎 「触覚の世界」
...いはば動きの意味を稀薄にして融通のきくやうにしてゐるとも言へる...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...そしてその空気が稀薄になれば...
田山録弥 「黒猫」
...ところどころ煙霧の稀薄になつたところに...
近松秋江 「箱根の山々」
...しかし本来はやはり客観的の真実の何かしら多少でも目新しい一つの相を提供しなければ随筆という読物としての存在理由は稀薄になる...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...あまりに稀薄に見える...
中原中也 「一つの境涯」
...ついにはきわめて稀薄な波になる...
夏目漱石 「三四郎」
...なるべく世間との交渉を稀薄(きはく)にして...
夏目漱石 「それから」
...私の持つてゐる極めて稀薄な人間的要素をも持て余してゐた...
葉山嘉樹 「万福追想」
...時に彼らの人口を稀薄にした1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...疑いもなく人口稀薄な国にも存在し得ようが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いわば都会に濃厚で田舎(いなか)に稀薄(きはく)であること...
柳田國男 「地名の研究」
...それが今日は可なり稀薄になつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...これらの事情から素姓の別は稀薄となり...
和辻哲郎 「鎖国」
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