...大気が稀薄な場所では、呼吸が困難になることがある...
...稀薄な人口を抱える小さな島国もある...
...稀薄なチャンスを見逃してはいけない...
...証言の強度は稀薄で、裁判には採用されなかった...
...酸素濃度が稀薄な高地でのトレーニングがマラソン選手の強化になるとされる...
...稀薄は弛怠(したい)となり無力となる...
石川啄木 「閑天地」
...あとへ残る纏(まと)まった印象はややもすれば甚だ稀薄である...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...かくして対象概念は次第に稀薄となり遂に方法概念にまで運動する...
戸坂潤 「科学方法論」
...旧い空気によって排除されていなければならなかったような稀薄な空気だったのだろうか...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...近隣関係の稀薄なために...
豊島与志雄 「香奠」
...斯く云う私には民族的意識が稀薄なのであろうか? ともあれ...
豊島与志雄 「故郷」
...生命力が稀薄になる...
豊島与志雄 「猫性」
...殊に稀薄なる氣體の議論は興味を感じた...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...現識の豊富といふことがとかく閑却され勝な所に日本の世間の稀薄性が存する...
中原中也 「芸術論覚え書」
...あまりに稀薄に見える...
中原中也 「一つの境涯」
...當初に發見された時分の鮮新な香氣を稀薄にしてしまつた...
萩原朔太郎 「青猫」
...渡し舟が人を運んだ人煙稀薄(じんゑんきはく)な大昔(おほむかし)はとにかくとして...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...頗る稀薄な状態で鎌倉時代を終つた...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...階級的イデオロギイも稀薄であるが...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...空氣もだいぶ稀薄らしい...
堀辰雄 「繪はがき」
...またヴァイヤンはホッテントット族の人口稀薄の主原因としてその冷淡な気質を挙げている3)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...今日はすでに心の裏づけが稀薄(きはく)になっていて...
柳田国男 「海上の道」
...ともすれば稀薄な...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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