...双方の太陽が異常な高速度を有しているという稀有な例外の場合に限って確実に起るのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...軍隊でいわゆる「熱発」もしていない――これは稀有な例である――...
石川欣一 「比島投降記」
...ファンと文通するというようなことも稀有な例に属する...
伊丹万作 「「ファン」について」
...近代の大阪が生んだ稀有な画人の俤を偲ぶのに此の上もないよすがになると思う...
谷崎潤一郎 「大切な雰囲気」
...稀有な喜捨として有難く受納する外はない...
種田山頭火 「行乞記」
...古今の歴史に於ても甚だ稀有なり試みに彼れが第十四議會に於て尾崎行雄氏を陷擠せむとしたる手段の如何に忍刻なりしかを見よ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...世にも稀有な鬼才をもちながら...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...『發生』は自分にとつて稀有な吾が心の發火であつたけれども...
福士幸次郎 「太陽の子」
...「足柄うた」などの浪漫的な稀有な美しさ...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...」「「W」全軍の稀有なる覇気は...
牧野信一 「サクラの花びら」
...この作家が次々に描き出すであらう稀有な詩境の「パノラマ」を熱心に待ちつゝある者だ...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...稀有なるめぐり合わせ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...朝日は稀有な見ものを見たように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真に名声に値する稀有な模範とすべき行為は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稀有なものは公道ではないはずです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...ある時万年貝と名づくる稀有なる螺の貝を送ってきたのを...
柳田国男 「雪国の春」
...史上稀有な存在である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...征服者たちがペルーに於て行った暴虐行為は実に人類の歴史を通じて稀有なものであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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