...双方の太陽が異常な高速度を有しているという稀有な例外の場合に限って確実に起るのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...こういう稀有な標本は...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...小川さんは日本における稀有な存在である...
高野六郎 「小島の春」
...この稀有な視覚型の詩人の視野においては...
辰野隆 「雨の日」
...近代の大阪が生んだ稀有な画人の俤を偲ぶのに此の上もないよすがになると思う...
谷崎潤一郎 「大切な雰囲気」
...あらゆる鳥の中で鵞鳥を最も稀有なものと...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...幕府としてもこの稀有な機會をつかんで洋式造船術を學びとらんとしたわけで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それは極めて稀有な例外です...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その意味では稀有な現象と言って差支えない...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...世にも稀有な鬼才をもちながら...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...甚だ稀有なことだが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...「足柄うた」などの浪漫的な稀有な美しさ...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...あの稀有な高貴な花...
牧野信一 「卓上演説」
...第十七図次に極めて稀有なるモウソウチクすなわち孟宗竹の花を示さん...
牧野富太郎 「植物記」
...朝日は稀有な見ものを見たように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼は高さと深さと広さとを一身に具足した真に稀有な人格であったと云わねばならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...仮りに異常な稀有な世界にのみ美があるなら...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...稀有なものは公道ではないはずです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
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