...明かな月と稀なる星と...
石川欣一 「可愛い山」
...貧は常にして富は稀なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...身体に稀な例外の点があれば...
丘浅次郎 「落第と退校」
...」人通りの稀な塀外の路を...
薄田泣菫 「独楽園」
...六月土用に入りても密雲冪々として天候朦々晴天白日を見る事殆ど稀なり(中略)毎日朝夕の冷気強く六月土用中に綿入を着用せり...
太宰治 「津軽」
...幸子のように上方に生れて関東の地を蹈むことの稀な者が富士山に寄せる好奇心は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...現代に於ける最も稀な現象の一つである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...若くは官務的性質を帶びたる會合以外に出席すること甚だ稀なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今年程雨少き年は稀なるべし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...また知る人も稀なり...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...稀なものが必ずしも尊くはない...
松永延造 「職工と微笑」
...二十余年前まで但馬(たじま)因幡(いなば)地方で馬極めて稀なり...
南方熊楠 「十二支考」
...賤しき限りなる業に墮ちぬは稀なりとぞいふなる...
森鴎外 「舞姫」
...それは一番たぐい稀な・一番例の少ない・死に方ではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稀なつらぬき難い徳である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一つは藤尾の不仕合せが決して稀なものでなく...
山本周五郎 「新潮記」
...それが真(まこと)とすれば、古今、稀なといえる、惜しむべき将が、世を去ったものだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ世に稀な三つ児に違いない...
蘭郁二郎 「植物人間」
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