...世に稀なるところの宝が有らば求めて参れ...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...もちろんこれは極めて稀なる場合だがね...
海野十三 「地獄の使者」
...稀な芸術作品が遺蹟から掘り上げられた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...この土地の一段と人跡稀な部分――「新しき森...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...況(いわ)んやその母が世にも稀なる美女であった場合...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それは彼地には大地震大津浪が稀なためである...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...氏は平素佛蘭西語を耳にすること極めて稀なるを以てなり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...四十一石の小身は稀なりとはしないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...世間にはなはだ稀なり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...たまちやんといふ母の若い友達が稀な秀才であるといふ印象は持つてゐた...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...就中その風景描写に於いて読む者の胸に颯々重厚なる風韻を通はしめずには置かない稀なる感慨を誘はれるものであつた...
牧野信一 「浪曼的時評」
...(多情とは勿論世俗に所謂に従ふなり)多情なるが故に若し何かの事情により一方に傾けば其方向に固著して他方に向ふこと稀なり...
正岡子規 「読書弁」
...稀なる奇(く)しき蹟を称へむ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...けふしもここに稀なるあゐ色になりて...
森鴎外 「文づかひ」
...わざわざ稀な例を求めるまでもないことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いとも稀な例に限られてしまうのは何故でしょうか...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...それはわずかばかりの稀なる天才にのみ委ねられた仕事だからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...船乘り達が「白いなぎ」といつてゐる稀な一種の天候であつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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