...古今に稀なる仏頂面をした年少の教師に案内して貰う...
芥川龍之介 「雑信一束」
...稀なる往來の人に遠慮を爲(し)い/\密(ひそ)めた聲も時々高くなる...
石川啄木 「札幌」
...六月土用に入りても密雲冪々として天候朦々晴天白日を見る事殆ど稀なり(中略)毎日朝夕の冷気強く六月土用中に綿入を着用せり...
太宰治 「津軽」
...あの北の方は世に稀な美人だと云う噂があるが本当かな?………なあ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ほんとうによい酒だつた、うれしい酒だつた、おだやかな、をはりを全うした酒だつた、近来稀な、私たちの酒だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...稀なのではないかと思います...
知里真志保 「アイヌ語学」
...またラジオでそういうものを聞く回数がきわめて稀なためであるに相違ない...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...○世界中猥※の恐れられたる我国の如く甚しきは稀なるべし...
永井荷風 「猥褻独問答」
...人迹稀(じんせきまれ)な寒村の百姓家にしばらく蝸牛(かぎゅう)の庵(いおり)を結んでいたのです……」「人迹の稀なはあんまり大袈裟(おおげさ)だね」と主人が抗議を申し込むと「蝸牛の庵も仰山(ぎょうさん)だよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まったく世にも稀な...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...世にも稀なる不可思議な物語を始めるのです...
牧野信一 「青白き公園」
...稀なる反響作用を呈したのに違ひなかつたのである...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...また知る人も稀なり...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...わたしは稀な床しい友愛をえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...稀な天才のみがわずかによい作を示し得るに過ぎない...
柳宗悦 「工藝の道」
...稀な機会ではあるかもしれないが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...こんなに上下の区別のない稀な会合の場合...
横光利一 「旅愁」
...稀な若家老として勤めてからも...
吉川英治 「黒田如水」
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