...まるで移り行く年月のことを考えてでもいるかのように...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...光陰の移り行く間を思はざるをえなかつた...
小穴隆一 「二つの繪」
...移り行く窓外の景色に見惚(みと)れていた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...とかく移り行くほどに...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...時と共に移り行く微細なる心理の変化をみずから体験する...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...それが次の室に移り行くころには...
寺田寅彦 「病院の夜明けの物音」
...文学至上主義に移り行くべき物質的根拠を有っている今日の一種の文学者達は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...情緒が体系へ一気呵成に移り行くかも知れないという人間的危険について...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...移り行く富士春の頭髪には...
直木三十五 「南国太平記」
...普通の小説に於て興味の中心となるものは篇中人物の關係甲が如何にして乙に移り行くかを讀者に指示する所にある...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...単に受働的ないわゆる直観から直観へと移り行くことを意味するのではない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...梅から櫻へ移り行く春の風物を眺めて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梅から桜へ移り行く春の風物を眺めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...客觀的時間において存在は單に他であることによつてのみ區別される次の存在へと移り行くのである...
波多野精一 「時と永遠」
...次第に平等の域に向って移り行くのには...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...移り行く旅の先では...
横光利一 「旅愁」
...その間の移り行く世相といふものは何にも書かれてゐない...
吉川英治 「折々の記」
...従って時代とともに他の特殊に移り行くことを実証する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索