...やがて移り気な彼女に捨てられる...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蘭郁二郎氏の処女作」
...こんな移り気な弟子があるかと思うと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いわんや妻は移り気な性分であったし...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いつもの移り気な性分にも似ずこの女に依って最も多く独(ひと)り寝のあじきなさを慰められて来たのだが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...突発的で移り気な少年の気まぐれではなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...青年男女の顔つきを――移り気な欲望や懸念(けねん)や皮肉などの波の過ぎるのがよく見て取られる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...移り気なのである...
中島敦 「斗南先生」
...女 コーカサスぢやなしにポーランド?――移り気な………...
中原中也 「夢」
...歓びといふ美しくて移り気な訪客がわれわれの許を飛び去つたあとではただ侘しい音だけが過ぎ去つた歓楽を物語るのではなからうか? 音そのものが既におのれの反響(こだま)のなかに悲哀と寂莫の声を聴きながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「自殺室の不思議」は何時しか移り気な公衆に忘れられるともなく忘れられかけて来た...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...移り気な晩秋の空に出没する星の瞬きも移り気な頃である...
牧野信一 「凩日記」
...現代の人は皆移り気なふうになっていますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...移り気な気分から生じたこの奔放な熱情を冷ますときには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...およそ我々の悟性くらい柔軟で移り気なものはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同時にまた昔からの母の移り気な性質を思いだしたのであった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...良人さえも時おりは移り気なことだと苦々しげに仰しゃっていました...
山本周五郎 「日本婦道記」
...もう移り気な葉子からすっかり見離されていた黒吉が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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