...移り気がして一書に専らなることを得ないが...
市島春城 「読書八境」
...いわんや妻は移り気な性分であったし...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...突発的で移り気な少年の気まぐれではなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...震え声で移り気だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...女 コーカサスぢやなしにポーランド?――移り気な………...
中原中也 「夢」
...貴女は気まぐれで移り気だ...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「羊飼いハイタ」
...軽率と移り気の非難は免れないであろう(それまでは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...歓びといふ美しくて移り気な訪客がわれわれの許を飛び去つたあとではただ侘しい音だけが過ぎ去つた歓楽を物語るのではなからうか? 音そのものが既におのれの反響(こだま)のなかに悲哀と寂莫の声を聴きながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...移り気な晩秋の空に出没する星の瞬きも移り気な頃である...
牧野信一 「凩日記」
...あの娘は移り気といふのか自惚が強過ぎるといふのか知らないが...
牧野信一 「早春のひところ」
...旅行者の移り気と無鉄砲な若さから...
三浦環 「お蝶夫人」
...現代の人は皆移り気なふうになっていますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...移り気な気分から生じたこの奔放な熱情を冷ますときには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたくしが芸ごとをつぎつぎに変えたのは移り気からだとお思いになりますか」かな女はしずかに嫁の眼を見やり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...かるはずみなる移り気(ぎ)の国...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...もう移り気な葉子からすっかり見離されていた黒吉が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...おまけにもう、根が大の浮気もんでしてね、移り気も移り気、――昨日は東、今日は西って調子なんでございますよ!」「でどうなの、アクシーニヤ……あの……」と、彼女の前に立って歩きながら、若いおかみさんが言った、――「お前さんの子は生きてるかい?」「生きとりますよ、おかみさん、生きとりますよ――どうして中々! 憎まれっ子、世にはばかるって、この事でございますよ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...遊蕩者の気ままな無責任な移り気に過ぎなかった...
和辻哲郎 「転向」
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