...人からは移り気だの飽きッぽいのといろいろ非難されますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...生来の器用と移り気に任せて実にさまざまのことをやったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...突発的で移り気な少年の気まぐれではなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...いくら移り気の葉子でも...
徳田秋声 「仮装人物」
...彼女はそれを小娘の移り気のせいだとしたかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...移り気なのである...
中島敦 「斗南先生」
...軽率と移り気の非難は免れないであろう(それまでは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...「自殺室の不思議」は何時しか移り気な公衆に忘れられるともなく忘れられかけて来た...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...移り気な晩秋の空に出没する星の瞬きも移り気な頃である...
牧野信一 「凩日記」
...アッシェンバッハはそとをながめていた――両手をひざにおいたまま、ここへもどってきたことに満足しながら、自分の移り気に、われとわが願望を知らぬのに、不満を感じて頭をふりながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...現代の人は皆移り気なふうになっていますから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...移り気な気分から生じたこの奔放な熱情を冷ますときには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同時にまた昔からの母の移り気な性質を思いだしたのであった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...吾儘(わがまま)や自分の移り気で...
吉川英治 「山浦清麿」
...もう移り気な葉子からすっかり見離されていた黒吉が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...移り気の多い女の特徴として...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...たとえば移り気に多くの女を愛するものは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...しかも意志弱き男の移り気に絶えず心を掻き乱される...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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