...わたしどもはとうとう家移りのことを話した...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...かくて時刻も移りしかば...
巌谷小波 「こがね丸」
...是を以て己れより優れるには輙(すなは)ち移り...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...独り市ヶ谷本村町(ほんむらちょう)の貸二階へ引移り...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...下先生はこの驚嘆の念より出立(しゅったつ)して、好奇心に移り、それからまた研究心に落ち付いて、この大部(たいぶ)の著作を公けにするに至ったらしい...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...六弥は元の舟へ飛移りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あツと言ふ間に焔は岐阜提灯に移り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...助手たちに対するこの告発はたしかに正しくはあったのだが、それらはみな、あの二人のまったく滑稽で、子供じみて、移り気で、自制のきかないたちからいうと、もっとずっと罪がないもののように解釈されるのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その上はじめ西ヶ原の雪中庵ちかくの西洋洗濯店の二階借りをしてゐたのがやがて近傍の陋巷に佗びしい長屋の一軒をみつけて移り住んだとき...
正岡容 「滝野川貧寒」
...これを「季移り」といふ...
正岡子規 「俳諧大要」
...社會批評を含んだ現實主義の作風に移り...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...『移りゆく日本』は...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...つい目移りがして次々と本箱の蓋をとる...
柳田国男 「故郷七十年」
...[#「移り...
山本周五郎 「青べか日記」
...一人は並べてもやってあるべか舟へとび移り...
山本周五郎 「青べか物語」
...ざらざらの氷の一ぱいつまつた裏水道を横切つて別の島へ移り...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...良人と共に京都へ移り...
吉川英治 「私本太平記」
...信者一人をつれて平戸に移り...
和辻哲郎 「鎖国」
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