...彼は歩を移しながらも一度自分に言い聞かせた...
梅崎春生 「日の果て」
...『……こゝへ移つて来てから...
種田山頭火 「行乞記」
...つい話に(とき)を移したりした...
徳田秋声 「あらくれ」
...折節守田勘弥(かんや)が猿若の小屋を新富町に移して改良劇場を作って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...家康の第四子忠吉より義直に至って――この城を名古屋に移すまでの治乱興廃を考え...
中里介山 「大菩薩峠」
...その男があの事件の推移を見て知って居るのです」衣川はとび上るように椅子から立ち上った...
浜尾四郎 「正義」
...次に実隆が旅行した話に移ろう...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...該地に居を移す者日に多く...
福澤諭吉 「故社員の一言今尚精神」
...財産権と爵位は女の父に移転していた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...この深夜に移動する一隊に就(つ)いてはお互いに疑惑の目を凝らすのである...
本庄陸男 「石狩川」
...白と心も移らず遊びけるを...
正岡子規 「病牀瑣事」
...習慣が移ってゆくのに...
柳宗悦 「雲石紀行」
...つまりは私などの謂う真実線の著しい移行によって...
柳田国男 「海上の道」
...座蒲団を火鉢の側(そば)へ移して坐った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...蜀軍のほうでは営を高地に移して...
吉川英治 「三国志」
...俺たちはこれから瀘水(ろすい)の向う岸に移り...
吉川英治 「三国志」
...秀吉はそこに移るとすぐ...
吉川英治 「新書太閤記」
...一町位ゐの間を置いて飛び移りつゝ啼くのである...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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