...外ならぬ僕の父と称する人物であるかも知れないのだよ」諸戸はそう云って...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...例へば学生と称するのは本科生だけであつて...
丘浅次郎 「落第と退校」
...満足なる解釈と称するに足る者なし...
高木敏雄 「比較神話学」
...と呼称することを案出しました...
太宰治 「兄たち」
...「ボルシュ」と称する野菜スープを貰(もら)ったに過ぎません...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あるいはビショップ環(かん)と称する光環を太陽の周囲に生じたりした...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...オバデヤの墓など称するものあり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...即(すなわち)東西両種の芸術を渾和(こんわ)したとか称するもので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...俗に般若(はんにゃ)の面と称するものでしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日普通に成功者と称する輩(やから)の中にも...
新渡戸稲造 「自警録」
...また所領と称するのはいかがわしいかも知れぬが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その物の可能性に反対すると称するどんな論証も単独で反証されるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ブラツク・キングと称する化物に囚はれの身になつてゐる恋人を...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...すなわち元正天皇の養老四年に舎人親王の編纂せられた『日本書紀』(略して『日本紀』とも称する)巻の二十六...
牧野富太郎 「植物記」
...ジョー・ミラーと通称する事...
南方熊楠 「十二支考」
...「三右衛門」とさへ称するを見れば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...淡路(あわじ)でワカトと称する正月八日の晴の食物で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...俗称するは勿体(もったい)ないとしてであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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