...京都では岩倉病院とならび称される病院なのである...
上村松園 「花筐と岩倉村」
...画家の交際をしていても画家と称されるのを欲しなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...遥々(はるばる)万斛(ばんこく)の好意をもって来朝された印度の太子さえも日本一流の大会社にかかっては――一流も一流日本においては三池か三矢かと並び称されるくらいのこの一流大会社の社員たちにかかっては...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...遂に安来節の家元と称されるやうになつた...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...所謂シンセリティーの欠如と称されるものの...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一所持と称される家格の人であった...
直木三十五 「南国太平記」
...無頓着(むとんじゃく)と称される豪傑肌(ごうけつはだ)の者でさえも...
新渡戸稲造 「自警録」
...江戸川柳のバイブルと称される「柳樽」の活字本だったのである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...江木刑法と称されるほどの権威者...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...太陽に鏡影録といふエツセイを書いては鴎外先生に平塚明子さんと並称されるなど文壇人としては相当華やかな存在であつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ケーキと一口に称される洋菓子にも色々あるが...
古川緑波 「甘話休題」
...この人の詩についてはわが国でも時折り推称される...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...外見だけの荒っぽさと称される境遇が...
宮本百合子 「異性の友情」
...幸福と称されるものの凡俗さが人間を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いわゆる「絵高麗(えこうらい)」と総称されるものは...
柳宗悦 「北支の民藝(放送講演)」
...あなた独自の一流をもって柳生流と称されるがよい」と...
吉川英治 「剣の四君子」
...魏(ぎ)の曹植(そうしょく)が作ったと称される“七歩の詩”を思いあわせていただければ倖せです...
吉川英治 「私本太平記」
...殿上人(てんじょうびと)と称される人三十名の余をこえ...
吉川英治 「源頼朝」
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