...人の実在と称えるものも...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これに対してあるいは次のような異議を称える人があるかも知れない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...彼の実証主義写実主義の現われとしてその筆によって記録された雑多の時代世相風俗資料は近頃ある人達の称える「考現学的」の立場から見て貴重な材料を供給するものであることは周知なことである...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...そうかと云って又ぞろ近衛内閣反対を称えるだけの積極的な政治理論は持ち合わさぬので...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...荷物は江戸から藩地まで『大まわり』と称える藩の渡海を業としている者に藩から托してもらって送らせるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その建物全部を称えるけれども...
中里介山 「法然行伝」
...(答)数を決めないというと怠り勝ちになり易いから数を決めて称えるのがよろしい...
中里介山 「法然行伝」
...二つ」「――――」「念仏でも称えるが宜い...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...月並に褒め称えるような顔ではなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...念仏を称えるでもなく...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...誰も異論を称える者もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人がブレナム号の厩舎にたたずみ、褒め称える馬は、生まれながらの競走馬だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それでこんなのを風媒植物と称える...
牧野富太郎 「植物記」
...『抱朴子』に〈山中卯日丈人(じょうじん)と称える者は兎なり〉...
南方熊楠 「十二支考」
...神の名を一度称える毎に心が高まって行くのを感じて居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一人の異議を称えるものもなく決した...
森鴎外 「阿部一族」
...帝僭号を称える奴の出来たのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...罪人を称える事それ自体が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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