...そうかと云って又ぞろ近衛内閣反対を称えるだけの積極的な政治理論は持ち合わさぬので...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...ただ深く本願を頼んで口に名号を称えるだけじゃ...
中里介山 「法然行伝」
...二つ」「――――」「念仏でも称えるが宜い...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...月並に褒め称えるような顔ではなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...これは無花果の一名を優曇鉢と称えるからであって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...西洋ではヒマワリのことを Sun-flower すなわち太陽花とも日輪花とも称えるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...一名ツタノハカヅラであって普通にはツヅラフジと称える...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そして諸国一般人の称える名はカヤである...
牧野富太郎 「植物記」
...ツバキを賞讃して八千代椿(やちよつばき)と称える訳は支那に『荘子(そうじ)』という書物があってその書中に「大椿(タイチン)ナルモノアリ八千歳ヲ春トナシ八千歳ヲ秋トナス」(原(も)と漢文)の語がある...
牧野富太郎 「植物記」
...カシなどその好適例に算(かぞ)うるを得べくこれらは皆が雌穂雄穂あってその雄花穂を雄といいその雌花穂を雌と称える...
牧野富太郎 「植物記」
...茱萸と称える者には二つあって一は呉茱萸...
牧野富太郎 「植物記」
...推して秀郷の鏃と称えるのですと対(こた)えたとある...
南方熊楠 「十二支考」
...処へその姉と称える二十四...
南方熊楠 「十二支考」
...神の名を一度称える毎に心が高まって行くのを感じて居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...帝僭号を称える奴の出来たのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...または何か反動としてそんなことを称えるようにも取られよう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...片方の芳公と云うのが「ハッカ」と称える長い棹(さお)の先に鳶口(とびぐち)のついたので片方を「叩き殺」しそこなった...
山本周五郎 「青べか日記」
...いわんや汝は蛮界に王を称える者だけあって...
吉川英治 「三国志」
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