...他県ならば河童(かっぱ)というであろうが、秩父辺りでは、川の中に天狗が住んでいるということを一般に信じている...
井上円了 「おばけの正体」
...歴史的過程がただの並置の秩序から区別されるのは...
戸坂潤 「科学論」
...之が哲学がその地盤から根柢づけられる秩序であるが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...おれたちの中佐が秩序紊乱(びんらん)の嫌疑で当局の不興を買っているということなんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一定の深い秩序をもたなければならない...
中井正一 「美学入門」
...ライプニッツの定義によると空間は出来得べき同在現象の秩序である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...社会の秩序をやぶっていた人であったが...
蜷川新 「天皇」
...狼狽(ろうばい)と無秩序がここにも窺(うかが)われた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...秩序(だらし)がなくなって...
二葉亭四迷 「平凡」
...自分は一方(これは批評ではないと斷つてゐるが)佛蘭西小説の傳統――その秩序と明晰さ――を熱愛してゐる者であると告白する...
堀辰雄 「小説のことなど」
...自由といふものも秩序である...
三木清 「人生論ノート」
...存在としての歴史の秩序に於ける現在は普通に「現代」と稱せられる...
三木清 「歴史哲學」
...風紀秩序は、むしろ別の方法によって保たれるものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その共通の基盤であるところの生活秩序または生産関係が崩壊することになるから...
矢部貞治 「政治学入門」
...秩序も紀律もなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...或いは秩父へ甲州路へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...秩父(ちちぶ)天童(てんどう)の盆地を脱出してから...
吉川英治 「江戸三国志」
...長く人民に平和と秩序を布(し)いてゆけるわけはない...
吉川英治 「三国志」
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