...これは心の秤(はかり)から見れば...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...わが懊悩(なやみ)のこれと向いて天秤(はかり)にかけられんことを」というは...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...まるで天秤(てんびん)のようだ...
海野十三 「三十年後の世界」
...彼の秤(はかり)ははずれてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無理に通そうとすると車屋の黒のごとく不意に肴屋(さかなや)の天秤棒(てんびんぼう)を喰(くら)う恐れがある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...天秤棒は避けざるべからざるが故に...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...勇太郎の忘れて行つた秤(はかり)で力任せに毆つたんだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家へ帰ってフト商売用の秤(はかり)を忘れて来たことを思い出し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一かど遠乘りのつもりで來たこの物置で手頃の棒秤(ぼうばかり)と分銅(ふんどう)を見付けたのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう一人の男と馬子とが擔ぎあげる天秤棒を通した秤の目を取つてゐる...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...朝の暗いうちから天秤に下げた籠を擔いで近在の村々に出かけて行つた...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...「何っ」と先きの男の天秤を持った手が...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...その楽しさとつらさとを秤にかけてくらべようとする者などは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この見量なら下手な天秤よりもヨッポドたしかじゃ...
夢野久作 「笑う唖女」
...天秤棒(てんびんぼう)にもたれながら話しだした...
吉川英治 「大岡越前」
...そのほか秤(はかり)とか...
吉川英治 「銀河まつり」
...天秤(てんびん)を落してしまった...
吉川英治 「醤油仏」
...自分の天秤を肩から投げた...
吉川英治 「醤油仏」
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