...両天秤(てんびん)にかけられたような...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...両親の愛情を秤にかけてみなければならないほど複雑にはならなくてもよいらしい...
壺井栄 「一つ身の着物」
...それと同じようにいかなる科学者でもまだ天秤(てんびん)や試験管を「見る」ように原子や電子を見た人はないのである...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...しかしゼンマイ秤の場合にはもう一つ面倒な歴史という事が現われて来るので...
寺田寅彦 「方則について」
...升(ます)や秤(はかり)の種類もあるが使えそうなものは一つもない...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...学説と生命とを天秤(てんびん)にかけた三人が三様の解決を論じた...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...此夕台所(だいどこ)で大きな甘藍(きゃべつ)を秤(はかり)にかける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...いま秤台(はかりだい)にかけていた細長い形のよい玉を取って...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして天秤棒を一本だけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...――三年目で山浦様に逢いたさ」「――――」恋と慾との両天秤で...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...家へ帰ってフト商売用の秤(はかり)を忘れて来たことを思い出し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知らぬ間に秤(はかり)の上に乗り...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...みわざを一々我々の天秤にかけるのはこのとおりむつかしいことで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...天秤皿の一方が全然からっぽのときは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このいわゆる天秤棒のことを...
柳田国男 「母の手毬歌」
...自分の天秤を肩から投げた...
吉川英治 「醤油仏」
...酒屋男は天秤棒(てんびんぼう)から肩をはずして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...有り合う天秤(てんびん)を取って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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