...糧秣廠から買入代金が下ってもそれは一応事務所にまとまって下るのだ...
有島武郎 「カインの末裔」
...馬は車の片側に弔(つ)り下げたる一束の秣(まぐさ)を食ひつゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...空腹(くうふく)で敏感になつたあいつの鼻面(はなづら)がむなしく秣槽(まぐさをけ)の上で...
伊東静雄 「詩集夏花」
...どんな神性が彼のうちにうごいているか? 彼の最高の義務は自分の馬に秣(まぐさ)をあたえ水を飲ますことだ! 海運業の景気のよしあしにくらべると自分の運命などは物の数でなくなるのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...耕地の秣(まぐさ)...
田畑修一郎 「南方」
...そのうえ蕁麻はりっぱな秣で二度も刈り取ることができる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その髪には藁(わら)や秣(まぐさ)の切れがついていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...秦淮(しんわい)秣陵(まつりよう)の詩歌(しいか)おのづから胸中に浮来(うかびきた)るを覚ゆ...
永井荷風 「来青花」
...ぱさり/\と尾(を)で臀(しり)の邊(あたり)を叩(たゝ)いて居(ゐ)る馬(うま)に秣(まぐさ)を與(あた)へて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...それに秣(まぐさ)だと云つて枯草や胡蘿蔔(にんじん)を添へて...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...「この糧秣(りょうまつ)倉に燈油があるだろうと思うんです...
山本周五郎 「風流太平記」
...その垣の内外に山のように積んだ秣(まぐさ)の間から...
夢野久作 「暗黒公使」
...やがて孫策は秣陵(まつりょう)まで迫って行った...
吉川英治 「三国志」
...みな秣陵(まつりょう)の建業(南京)へ帰った...
吉川英治 「三国志」
...早馬は呉の秣陵(まつりょう)へ急ぎに急ぐ...
吉川英治 「三国志」
...糧秣船(りょうまつせん)とともに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...秣掻(まぐさか)きの真似(まね)でもしろ! もしおれが兎で...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...秣(まぐさ)を一口食うんです...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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