...事務所から一手に陸軍糧秣廠(りょうまつしょう)に納める事になっていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...糧秣廠から買入代金が下ってもそれは一応事務所にまとまって下るのだ...
有島武郎 「カインの末裔」
...糧秣厰は充分な買ひ上げをした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...でたらめに部落へ向けて秣畑の中を歩く...
田畑修一郎 「石ころ路」
...その種を秣(まぐさ)に混ぜて使えば動物の毛並みをよくする...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...途に遙に小爆布をのぞむ多度山の櫟がしたに刈る草の秣が瀧はよらで過ぎゆく養老公園落葉せるさくらがもとの青芝に一むら淋し白萩の花養老の瀧白栲の瀧浴衣掛けて干す樹々の櫻は紅葉散るかも瀧の邊の槭(もみぢ)の青葉ぬれ青葉しぶきをいたみ散りにけるかも十七日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...秣(まぐさ)のなかへひとつかみほどの糠(ぬか)を投げいれて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...片手で秣のなかの木片や小石をとりのけながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...秣をかきまぜる手をやすめて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...すこしばかりピリッとした甘い漿液(しる)!四半桶の秣(まぐさ)と...
久生十蘭 「キャラコさん」
...飼料を入れる秣(まぐさ)の櫃(ひつ)には松やにがこびりついて瑪瑙色(めのういろ)に光っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...恰も琴の音に仰いで秣(まぐさ)喰(は)む馬のやうに恍惚として...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...糧秣(りょうまつ)庫...
山本周五郎 「風流太平記」
...幸い番士小屋と糧秣庫が焼けなかったし...
山本周五郎 「風流太平記」
...それとも糧秣の山積かと思っていたが...
夢野久作 「戦場」
...秣陵(まつりょう)(南京(ナンキン)附近)の山川こそ実にそれに適している...
吉川英治 「三国志」
...孫権は秣陵(まつりょう)へ引揚げたものの...
吉川英治 「三国志」
...庫中の糧秣(りょうまつ)や予備の財もとぼしくなってきています...
吉川英治 「新・水滸伝」
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