...幾らともある田ども刈らせて秣にせむをあながちに法皇の咎め給ふべきやうやある」と憤激したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...馬車追(ひき)の老爺は丁度厩の前で乾秣(やた)を刻むところであつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...今は海軍の糧秣(りょうまつ)係の仕事をして居るらしかった...
梅崎春生 「日の果て」
...彼の馬に秣(まぐさ)をやり馬装をととのえた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...糧秣(りょうまつ)問屋の爺さんからも聞いたし...
徳田秋声 「あらくれ」
...刈られた秣(まぐさ)の大なる一皿の茶をかぎに腕に女を擁して野へ行き得る時に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...糧秣(かいば)を納めるのが彼の商買(しょうばい)であった...
夏目漱石 「道草」
...糧秣廠からの警告を順一に伝へると...
原民喜 「壊滅の序曲」
...片手で秣のなかの木片や小石をとりのけながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...老人は馬車のほうへのびあがって秣槽(まぐさおけ)をおろしはじめた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...自分の長い鼻面を隣りの相棒の秣槽へ突っこんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...1)『麦や秣(まぐさ)の塚はすべて火を放たれた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...糧秣(りょうまつ)庫...
山本周五郎 「風流太平記」
...家(うち)の裏庭に積んでありました秣(まぐさ)から発火して...
夢野久作 「暗黒公使」
...「孫策これにあり! 秣陵の城はすでに...
吉川英治 「三国志」
...きょうは秣陵に下り...
吉川英治 「三国志」
...柳ヶ崎からおびただしい軍需の糧秣(りょうまつ)や馬匹などを陸上げさせている様子だ...
吉川英治 「私本太平記」
...またぐったり秣桶(まぐさおけ)の縁に倒れかかる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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