...鞍(くら)はからっぽの秣桶(まぐさおけ)の中に入れて...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...厩では乾秣(やた)を欲(ほ)しがる馬の...
石川啄木 「天鵞絨」
...馬車追(ひき)の老爺は丁度厩の前で乾秣(やた)を刻むところであつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...お定は馬に乾秣(やた)を刻(き)つて塩水に掻廻して与(や)つて...
石川啄木 「天鵞絨」
...一噸十八圓で直接に糧秣厰(りやうまつしやう)へ賣り込むことが出來ると云ふ説明を聽き...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...糧秣(りょうまつ)の補給を引き受けていたんだが...
高見順 「いやな感じ」
...そのうえ蕁麻はりっぱな秣で二度も刈り取ることができる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その髪には藁(わら)や秣(まぐさ)の切れがついていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...秣場へ草刈りに出かけました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...初(はじめ)は朝(あさ)まだきに馬(うま)の秣(まぐさ)の一籠(かご)を刈(か)るに過(すぎ)ないけれど...
長塚節 「土」
...養老はあんなものではないあれは秣が瀧といふのだと柘植氏は語る...
長塚節 「松蟲草」
...槽(おけ)の中にはたんと喰べるほどの秣ははいっていない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...すこしばかりピリッとした甘い漿液(しる)!四半桶の秣(まぐさ)と...
久生十蘭 「キャラコさん」
...自分の長い鼻面を隣りの相棒の秣槽へ突っこんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...上述ジオメデスの人食馬を人秣食う鬼鹿毛とし...
南方熊楠 「十二支考」
...糧秣(りょうまつ)庫...
山本周五郎 「風流太平記」
...その秣(まぐさ)を積んだような畳の中央に虱(しらみ)に埋まったまま悠々と一升徳利を傾けている奈良原を発見した時には...
夢野久作 「近世快人伝」
...秣陵(まつりょう)(南京(ナンキン)附近)の山川こそ実にそれに適している...
吉川英治 「三国志」
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