...大きな秣(まぐさ)をはこばせたり...
アミーチス 日本童話研究会訳 「母を尋ねて三千里」
...厩(うまや)には未だ二日分許り秣(まぐさ)があつたので...
石川啄木 「天鵞絨」
...厩では乾秣(やた)を欲しがる馬の...
石川啄木 「天鵞絨」
...耕地の秣(まぐさ)...
田畑修一郎 「南方」
...秣草や糠水などにもよく気を配った...
豊島与志雄 「狐火」
...刈られた秣(まぐさ)の大なる一皿の茶をかぎに腕に女を擁して野へ行き得る時に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それでも秣場をすっかり刈りおえて...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...秣山(まぐさやま)へゆく道は灌木の岡にそうて蔭になり日向(ひなた)になりうねうねとうねってゆく...
中勘助 「島守」
...糧秣廠(りょうまつしょう)からの警告を順一に伝えると...
原民喜 「壊滅の序曲」
...秣の屑を丹念にかきあつめ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...運び去り得ない一切の糧秣(りょうまつ)と食糧はこれを焼き払い打ち毀すのが一般の慣(なら)いらしいからである1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その跡より秣の下にいくらともなき蛇ありて...
柳田国男 「遠野物語」
...糧秣(りょうまつ)の山がそこ此処(ここ)に積みあげてあり...
山本周五郎 「城を守る者」
...その垣の内外に山のように積んだ秣(まぐさ)の間から...
夢野久作 「暗黒公使」
...やがて孫策は秣陵(まつりょう)まで迫って行った...
吉川英治 「三国志」
...庫中の糧秣(りょうまつ)や予備の財もとぼしくなってきています...
吉川英治 「新・水滸伝」
...秣掻(まぐさか)きの真似(まね)でもしろ! もしおれが兎で...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...内儀は初め馬の秣桶で...
若山牧水 「木枯紀行」
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