...彼女(かのひと)にのみ内証(ないしよう)の秘めたる事ぞなかりける...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...誰でも歓迎しないであろう”“それは或る重大なる政治的狙いを秘めたる某国の謀略だと認めざるを得ない”――まあ...
海野十三 「宇宙尖兵」
...心臓を盗まれた安東仁雄の秘めたる恋の相手である今福西枝嬢の邸宅附近であった...
海野十三 「心臓盗難」
...誰にも知られぬ秘めに秘めたる...
太宰治 「めくら草紙」
...私の胸の中の秘めに秘めたる田舎くさい鈍重を見つけてしまうにきまって居る...
太宰治 「めくら草紙」
...おかや」との秘めたる交情も...
太宰治 「盲人独笑」
...謂(い)わば筐底(きょうてい)深く秘めたる作品があったので...
太宰治 「ろまん燈籠」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...視線まなざしから人間の秘めたる考えを推し量ることが出来るという...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ジェファースン・ホープは秘めたる仇への恨みを力とする...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...うちに秘めたる激烈な凶暴性や執念深さを見せるようなこともあった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...が実は、海蔵寺三郎には、人に秘めたる、ひそやかな楽しみがあったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「秘めたる情事」有楽座初日へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その筋にて秘めたるは...
森鴎外 「うたかたの記」
...まったく父たちの秘めたる思いは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...秘めたる思いと憂き悩みと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうぞどうぞお願いで御座いますからこの絵巻物を(……と固く秘めたる懐中より取り出して渡しつつ)お寺から盗み出して...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...秘めたる一書を取り出して左衛門に見せた...
吉川英治 「新書太閤記」
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