...一等国と名乗るようになってからは先方でも用心して秘するゆえ...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...名前はあえて秘するが...
高見順 「如何なる星の下に」
...このよろこびをわれ一人の胸底に秘するも益なく惜しき事に御座候えば...
太宰治 「不審庵」
...なんらか他に重大なる使命を秘するもののごとく想像に難からずと...
林不忘 「安重根」
...それには身分を秘するより外はない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...これは渋柿を食えば便秘する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...もっとも深く秘するところなり」といっている...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...配乗の機微は離船の直前まで厳秘することに申合せをした...
久生十蘭 「海難記」
...家中の乱れは隠秘するにかぎる...
久生十蘭 「鈴木主水」
...この事件は内秘することに方針をきめ...
久生十蘭 「魔都」
...どうやらこの事件は内秘する方針だと判ったので...
久生十蘭 「魔都」
...皇帝の犯行を隠秘するという名目でこれを自殺事件として取扱うことを発議された...
久生十蘭 「魔都」
...化翁必ずしも之(これ)を秘するに非(あら)ず...
福澤諭吉 「人生の楽事」
...もう秘する必要はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...此問題は復(また)秘することを須(もち)ゐぬものとなるかも知れない...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...私蔵して秘するものあれば...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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