...何も秘すというわけじゃねえだよ...
泉鏡花 「海異記」
...一等国と名乗るようになってからは先方でも用心して秘するゆえ...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...このよろこびをわれ一人の胸底に秘するも益なく惜しき事に御座候えば...
太宰治 「不審庵」
...「満州事変の際には目黒区に居住の有力な某政治浪人(特に名を秘す)の早耳により約十万円を儲けて同人に献金した事実があり」と読売新聞(九月二十八日付)が書いているのは多分無根の事実だろうが...
戸坂潤 「社会時評」
...便秘すれば逆上は必ず起るという理論から来たものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかしてこの秘すべきことに...
新渡戸稲造 「自警録」
...もっとも深く秘するところなり」といっている...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...配乗の機微は離船の直前まで厳秘することに申合せをした...
久生十蘭 「海難記」
...この事件は内秘することに方針をきめ...
久生十蘭 「魔都」
...どうやらこの事件は内秘する方針だと判ったので...
久生十蘭 「魔都」
...皇帝の犯行を隠秘するという名目でこれを自殺事件として取扱うことを発議された...
久生十蘭 「魔都」
...もう秘する必要はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...いかなる狂馬も汗をかき申すべきなり秘すべしとあるが...
南方熊楠 「十二支考」
...更には、秘すべきは、これを他言いたすまじき事...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...尊台が大事を秘すのあまり...
吉川英治 「三国志」
...秘す気もないのか...
吉川英治 「私本太平記」
...ずいぶん秘すべきことをまで放胆にいってしまわれたが...
吉川英治 「私本太平記」
...私蔵して秘するものあれば...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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