...従つてつまり二三秒置きに折角の態度も変つた訣です...
芥川龍之介 「河童」
...三十秒、四十秒、五十秒、帆村は動かない...
海野十三 「西湖の屍人」
...広間でお待ち願うよう申上げたつもりでございますに……」「一秒を争うことなんです...
海野十三 「地球発狂事件」
...六十秒で十時なのです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...三十秒ごとに一閃光を発するのだ...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...二十秒経つた...
薄田泣菫 「茶話」
...一秒の間、それは彼の普通の生の最後の一秒だったのだが、彼は血走った肉体の目を使い、一度は美しいと思った見窄らしい女を見た...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...そのあとに「ゴー」とちょうど雷鳴の反響のような余韻が二三秒ぐらい続き次第に減衰しながら南の山すそのほうに消えて行った...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...」三四秒の間、静まり返った...
豊島与志雄 「二つの途」
...秒刻(とき)は銀波を砂漠に流し老男(らうなん)の耳朶(じだ)は螢光をともす...
中原中也 「山羊の歌」
...そこに毎秒一〇メートルの速さの風が吹いている...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...隣りの主人はこれも二三秒唇を慄はせたまま...
原民喜 「顔の椿事」
...あと一分……あと三十秒……あと十秒……」噴水の鶴を囲む大群衆は固唾をのんで一斉に鶴の口元をみまもる...
久生十蘭 「魔都」
...(退場)三十秒ほど沈黙...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...これを着順が確定する五秒前にやっちまう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...三秒間に二種類の光彩を放つだけで...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...三秒の出来事であった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...玉子を割れざるため辷(す)べらせるように入れて三十秒ほど置き直ぐ火より卸(おろ)して火気のある温き処に五分間置くなり...
村井弦斎 「食道楽」
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