...この僅か三秒の沈默の後には...
石川啄木 「雲は天才である」
...細身(ほそみ)の秒の指のおと...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...消えた」「三十秒消えて...
海野十三 「空襲下の日本」
...「これアいかん!」こうなっては、一秒も争う...
海野十三 「蠅」
...一秒一秒と時のたつのが恐ろしかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...もう一秒気の付くのが遅れたら...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...あるいは秒で数えたその映写時間を決定しなければならない...
寺田寅彦 「映画芸術」
...それの最も自然な羽ばたきが一秒に千回であるとする...
寺田寅彦 「空想日録」
...ほとんど秒ごとに轟然(ごうぜん)たる響きは海を震わして...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一二秒の間そのまま立ちつくした...
豊島与志雄 「電車停留場」
...熱輻射は秒速三十万キロだから...
永井隆 「長崎の鐘」
...百ヤードを十秒以下で流れた例もある...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...それは一秒間とは持ち続けることのできない重さであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...三秒するどくみつめてから...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...一秒間程相手の手を握る...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...崖の下の岩角に触れる迄の何秒かの間に...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...一秒の隙間(すきま)もなく活躍している……眠っている間も夢となって立現(たちあら)われて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一秒の間(ま)も休まず...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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