...自分でだんだん年を取ってみるとやはりそのむしろ科学的な真実性に引きつけられ深く心を動かされるようである...
寺田寅彦 「思い出草」
...今の科学的な利器は単に独創的な素人の思いつきや苦心だけで完成するにはあまりに多くの専門的知識の素養を必要とする...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...もしも設立者の要求に科学的な理解が伴っていないとすると研究を引受ける方の学者達は後日大変な迷惑をすることになりはしないかという取越苦労を感じないわけには行かないようである...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...日本人をロシア人と同じ人間と考えようとする一部の思想家たちの非科学的な根本的錯誤の一つをここにも見ることができるであろう...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...自然を論理的科学的な立場から見ることのみを知ってそれ以外の見方をすることの可能性に心づかない民族にとっては...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...恐らく科学的な引用でないか...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...夫は科学的な意図からではなくて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一定の便宜のためにデッち上げられた非科学的なイデオロギーのため×××たこの十一名の無心な霊魂のために...
戸坂潤 「社会時評」
...思想を何か理論的乃至社会科学的なドクトリンと決めて了う...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...社会科学的な訓練を経た文芸科学書ではなくて...
戸坂潤 「読書法」
...ただそれが例外的に厳密科学的な思想体系であったに拘らず...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...この譬喩の科学的なうまさを今一寸説明しよう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...こういう場合には科学的な分類を試みるとして...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...バビロン文明の高度の業績、最高のもの、学があり選ばれた祭司の知識の深遠な果実は、宇宙の計画からなっており、洗練され完成して、多くの世代の働きの結果であり、これから政治的、社会的、科学的な、生活のすべての詳細が推定され、数学の証明と似たものである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...彼のきわめて綿密な科学的な観察があることを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...寧ろ恐ろしく科学的な...
夢野久作 「暗黒公使」
...正木先生はそのような状態を仮りに『自我忘失症』と名付けておられましたが……」「……自我……忘失症……」「さようで……あなたはその怪事件の裏面に隠れている怪犯人の精神科学的な犯罪手段にかかられました結果...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼らもまたかかる科学的な一個の物体として...
横光利一 「新感覚派とコンミニズム文学」
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