...苔蒸せる石甃(いしだたみ)の両側秋草の生ひ乱れた社前数十歩の庭には...
石川啄木 「葬列」
...恐ろしいのは秋草である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...病災不幸などでつい手が廻らずに秋草をとらなかつた家の畑である...
徳冨蘆花 「草とり」
...そこまでの往き帰り秋草を眺めたり...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...青銅の大花瓶に乱雑に投げ込んである秋草は...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろには秋草を描いた襖(ふすま)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...秋草の小鳥峠の十字路の方を見透そうとしたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...秋草の中に何者かがおりそうな気持は変らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...浴衣は秋草を染め出した中形で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人の寮生が秋草茂る校庭に立った時...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...僅四五時間で作りあげたと云ふ秋草の庭が気に入つた...
平出修 「畜生道」
...殊(こと)に美(うつく)しい秋草(あきくさ)がたくさん咲(さ)きます...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...(踏み分けられる秋草の音)……遠い風が私たちのうしろから吹きすぎて行きます...
三好十郎 「樹氷」
...秋草はこれに反して南の方ではまだ花を見ることができなかった...
柳田国男 「雪国の春」
...秋草をあしらった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...兄弟は秋草の中に岩を見つけて腰かけた...
吉川英治 「私本太平記」
...秋草の根に残っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...秋草ばかりではない...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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