...着物は秋草色染(あきくさいろぞめ)の振袖(ふりそで)に...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...秋草のうつくしさ...
種田山頭火 「行乞記」
...秋草などのある広場へ出てみると...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...南を向いた丘の斜面の草原には秋草もあれば櫻の紅葉もあつたが...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...病災不幸などでつい手が廻らずに秋草をとらなかつた家の畑である...
徳冨蘆花 「草とり」
...繁(しげ)るがまゝの秋草ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「秋草の浴衣を着て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...芒や尾花の秋草が...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...黙語氏が一昨年出立の前に秋草の水画の額を一面餞別(せんべつ)に持て来てこまごまと別れを叙した時には...
正岡子規 「病牀苦語」
...秋草茂れる塚を過ぎ...
宮崎湖処子 「空屋」
...秋草の花を多く作らせて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔なつかし物見遊山朝顔、菊人形、料理店など花時以外の物見遊山(ものみゆさん)、春は亀戸の梅、天神の藤、四つ目の牡丹(ぼたん)、夏は入谷(いりや)の朝顔、堀切の菖蒲、不忍(しのばず)の蓮、大久保の躑躅(つつじ)、秋は団子坂(だんござか)の菊、滝野川の紅葉、百花園の秋草、冬は枯野に雪見、その中で入谷と団子坂は特別の人出であった...
山本笑月 「明治世相百話」
...そして秋草の中に坐りこんだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...空(そら)の獣(けもの)かんかん虫とは、星の夜に、秋草の蔭で、しおらしい美音をまろばすあの鉦(かね)たたき虫のことではない...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...今秋草は川洲のどこにも伸びていた...
吉川英治 「銀河まつり」
...秋草しげき田舎道...
吉川英治 「私本太平記」
...関ヶ原の秋草は美しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...秋草の花や穂が、ふたりの肩までつつむ...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??