...剣鳴て秋気来る」と小声で吟じ...
太宰治 「竹青」
...そして秋気床間に満つ...
種田山頭火 「其中日記」
...身心平静、秋気清澄...
種田山頭火 「其中日記」
...立秋気分十分、旅をおもふ...
種田山頭火 「其中日記」
...空には既に清涼の秋気が充(み)ち渡って...
田山花袋 「蒲団」
...秋気が深まるにつれて...
豊島与志雄 「化生のもの」
...霜満軍営秋気清……云々鞭声粛粛夜過河……云々蛾眉山月半輪秋……云々月落烏啼霜満天……云々高原弔古古墳前……云々そんな詩を父は好きだった...
豊島与志雄 「父の形見」
...どうでしたと婆さんの問に敗余の意気をもらすらく車嘶(いなな)いて白日暮れ耳鳴って秋気来(きた)るヘン忘月忘日 例の自転車を抱いて坂の上に控えたる余は徐(おもむ)ろに眼を放って遥(はる)かあなたの下を見廻す...
夏目漱石 「自転車日記」
...馬嘶キテ白日ハ暮レ剣ヲ鳴シテ秋気ノ来タル我ガ心ハ渺トシテ際リ無ク河上ニ空シク徘徊ス*僕の知友に...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...「……馬嘶(ウマイナヽ)イテ白日(ハクジツ)暮(ク)ルル剣(ツルギ)ヲ鳴(ナ)ラシテ秋気(シウキ)来(キタ)リ――」などゝいふ佳境に至ると...
牧野信一 「武者窓日記」
...中国では毎年天澄み秋気清き九月九日重陽の日に...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...此日は晴れわたりてやゝ秋気を覚え初めしが余は例の椅子を庭に据ゑさせ...
正岡子規 「小園の記」
...其第二句に「秋気満庭虫乱鳴」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして彼楝軒が霞亭に寄せた「秋気満庭虫乱鳴」の詩は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一堂秋気群蠅退...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...能登(のと)遠征のときの霜満軍営秋気清数行過雁月三更は...
吉川英治 「上杉謙信」
...みな秋気燦(さん)たるべきに...
吉川英治 「三国志」
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