...秋の霜にあつた木の葉のやうに...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...秋の霜に堪へ難けれども...
高山樗牛 「瀧口入道」
...これはまた秋の霜(しも)の如くきびしい名著「魯迅」が...
太宰治 「惜別」
...蕎麦――すべて小さくいじけて実を結ぶ間もないのに秋の霜は早くもやって来た...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...時としては、秋の霜のように、冬の暁の雪のように、人の骨身を刺すこともございましょうけれど、それは人の精神を引締めるもので、人の心を亡ぼすためではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
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長塚節 「長塚節歌集 中」
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長塚節 「長塚節句集」
...脂は夜ごとの秋の霜(しも)にだんだん濃(こ)くなる...
夏目漱石 「野分」
...秋の霜のような烈しい顔をそっと綻ばして喜ばしさに通りもやれず玄正は...
正岡容 「小説 圓朝」
...秋の霜に弱まった虫の音がどこかでする...
吉川英治 「私本太平記」
...――黙々と、遅々と、秋の霜を、片輪の虫が歩むように...
吉川英治 「宮本武蔵」
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