...意識して聞いた秋の声と...
石川欣一 「山を思う」
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石川啄木 「一握の砂」
...『秋の声まづ逸早(いちはや)く耳に入るかゝる性(さが)有(も)つ悲むべかり...
石川啄木 「鳥影」
...九十九里一帯の地には秋の声はなくてただ春の音がある...
伊藤左千夫 「春の潮」
...秋の声を知らない人に沈痛な趣味のありようがない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...秋の声は知らないでただ春の音ばかり知ってる両総の人の粋は温良の二字によって説明される...
伊藤左千夫 「春の潮」
...木の間にと聞きつつをれば天の原雲にも秋の声立ててけり山風は夜来て山にかへりけむ木の葉屑をば庭に残して尚先生の倭歌については茲では長くなるから...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...その句行き/\てこゝに行き行く夏野かな朝霧や杭打つ音丁々たり帛を裂く琵琶の流れや秋の声釣り上げし鱸(すずき)の巨口玉や吐く三径の十歩に尽きて蓼(たで)の花冬籠り燈下に書すと書かれたり侘禅師(わびぜんじ)から鮭に白頭の吟を彫る秋風の呉人は知らじふぐと汁右三種類の外に春水や四条五条の橋の下の句は「春の水」ともあるべきを「橋の下」と同調になりて耳ざはりなれば「春水」とは置たるならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...秋の声を聞くと何よりも先に...
宮本百合子 「後庭」
...(女将に向つて何か言ひながら昇(あが)つて来るお秋の声)声 ――えゝ...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...男の酔つた声と、お秋の声...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...(二)清渭の流れ水やせてむせぶ非常の秋の声夜は関山の風泣いて暗(やみ)に迷うか...
三好十郎 「樹氷」
...天地に秋の声を聴くと...
吉川英治 「剣の四君子」
...ただ秋の声だけだった...
吉川英治 「私本太平記」
...吹き落ちるような星、秋の声...
吉川英治 「宮本武蔵」
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