...私田を御次男御三男にも御分譲...
江見水蔭 「備前天一坊」
...私田舎こそ厭ですよ...
徳田秋声 「黴」
...私田舎へなぞ行くのは...
徳田秋声 「爛」
...」「私田舎へ帰つてよ...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...個人が私田(しでん)や私兵(しへい)を持つことは禁ずという根本の国政を...
吉川英治 「平の将門」
...諸国に私田を蓄(た)めこんで...
吉川英治 「平の将門」
...いや、都から地方へ派遣された役人でも、公卿でも、親王でも、またその一類の地方吏でも、こいつあ、田舎にいて、しこたま、私田を持ち、私兵を飼い、仕たい放題をやって、一生を暮した方が賢明だとなるから、みろ、押領使(おうりょうし)だの、権守(ごんのかみ)だのなんだの、かんだのと、任命されて、任地へ下って行った役人共は、みんな、中央から呼びをかけても、口実を作って、都へ帰って来ねえのが、大部分だというじゃねえか...
吉川英治 「平の将門」
...彼の擁する東国の私田の事務でも勤めたがっていた男だからであった...
吉川英治 「平の将門」
...大炊寮(おおいりょう)の廩院(りんいん)では、財務官たちが、青くなって、全国の庄家(しょうけ)(荘園役所)にたいし、私田、公田(こうでん)の徴税と輸送とを、督促するのに、眼のいろを変えていた...
吉川英治 「平の将門」
...あちこちの荘園やお家の私田まで...
吉川英治 「平の将門」
...口分田以外に公田あるいは貴族の私田を小作することができ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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