...小生も亦其保守的傾向ある所謂(いはゆる)私徳に対して仰々しく倫理的評価など下すまじく候...
石川啄木 「渋民村より」
...世之れを稱して好個の一對と爲す然れども財を好て私徳を傷るに至らずむば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...経済の公論に酔いて仁恵の私徳を忘るるなかれ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...家内私徳の事には深く論及するところを見ず...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...またその私徳の発生は夫婦の倫理に原因するを信ずるものなり...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...これを私徳の美という...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...内に私徳の修まるあれば...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...公徳論を先にして私徳に論及すること少なきにおいてをや...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...先ず私徳を修めて人情を厚うし...
福沢諭吉 「日本男子論」
...かえって私徳を後にして公徳を先にするものさえなきにあらず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...居家の私徳を等閑(なおざり)にするにおいては...
福沢諭吉 「日本男子論」
...能(よ)くこの私徳を発達せしむるその原因は...
福沢諭吉 「日本男子論」
...その私徳の元素は夫婦の間に胚胎(はいたい)すること明々白々...
福沢諭吉 「日本男子論」
...一家の私徳先(ま)ず紊(みだ)れて社会交際の公徳を害し...
福沢諭吉 「日本男子論」
...その私徳の位(くらい)は如何(いかん)と尋ぬるに...
福沢諭吉 「日本男子論」
...その士気の凜然(りんぜん)として、私(し)に屈せず公(こう)に枉(ま)げず、私徳私権、公徳公権、内に脩(おさ)まりて外に発し、内国の秩序、斉然巍然(せいぜんぎぜん)として、その余光を四方に燿(かがや)かすも決して偶然にあらず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...現に今日にあっても私徳品行の一点に至り...
福沢諭吉 「日本男子論」
...なお私徳政であって...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索