...私人からの電報はすべて禁止されていると知って...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...こんな一私人のアトリエに国宝が置いてある筈がないじゃないか」波越氏がたまげた様な声を出した...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...以上のような経歴をもつ一私人が「文学」と「科学」とを対立させてながめる時に浮かんでくるいろいろな感想をここに有りのままに記録して本講座の読者にささげるということは...
寺田寅彦 「科学と文学」
...文部省とは何等の関係のない一私人一浮浪人でありました...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...何等の関係のない一私人が文部省に対して『貴省の留学生夏目が発狂した……』と打電したなら其こそ本気の沙汰ではありますまい...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...一官人か一私人かに打電したとなら果して誰に対してですか...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...重きを公私人の間に有せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僕は一私人でありたいし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...有力な一私人の力でやるならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...私人的にしか価値がないのに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...米国官憲が私人の実見者から得た容疑者の「言葉の似顔絵」の中で今まで一番本人に近いものだったと言われている...
牧逸馬 「双面獣」
...等しく一私人としての仕事であったこともまた否定すべきでない...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...一私人として立てば...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...シリアの一私人の家に仕える象使いの男は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)私人は、アリストテレスのいうように、官にある者ども以上に徳に対して困難で崇高な奉仕をしているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今は其れが私人の有に帰して二戸に分れ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...それらの者たちとは、公用としては、鉄砲火薬の取引などで日常に接し、私人としては、茶友として会することもしばしばだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...私人の贅沢とはわけが違う...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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