...」義雄はちツぽけな一私人の印刷屋の二階にゐるのに氣が附いて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...私人の手の中に富を集積することである...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...私人の所有権などが認めらるるものであらうか...
辰野隆 「書狼書豚」
...読者にとってはなんの興味もない一私人の経験を長たらしく書き並べたかというと...
寺田寅彦 「科学と文学」
...少なくも主要な新聞を私人経営になる営利的団体の手から離して...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...文部省とは何等の関係のない一私人一浮浪人でありました...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...彼は一私人でありながら...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...私人的にしか価値がないのに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一私人として見まいに来たのをきいて...
浜尾四郎 「正義」
...また一私人の判断をもってこれに違背するは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...私人が捜査請求すればこの地上で君の首を守れる機関は存在しない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...私人として自分が是認したものを...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「昔から公人としても私人としてもあなたとほど親しくした人は私にありません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...むしろ私人の方が恵与をする権利があるのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...公人私人の徳があり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こういう神品を私人の塵蔵(じんぞう)にまかせておきましては...
吉川英治 「江戸三国志」
...いかにわしの蓄(たくわ)えと俸給でも、そんな多額な金目の物を、一私人としては、都の岳父(おしゅうと)に贈りうるはずのものではないからな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私人の忌み日に、こだわって居る筈はない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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