...次第にその秀抜な戯曲的要素が失はれて...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...単に宗教学的な秀抜な天分を有つた学者等の経...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...有用にして秀抜なる映画でなければ作らせないのだという意味のことを政府側の意図として伝え聞き...
伊丹万作 「思い」
...彼は「閣下の秀抜なる理性に」訴えていうのである「わが唯一の御主人よ...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...彼の首には秀抜な組立がある...
高村光太郎 「人の首」
...君たちは二人ともじつに立派な秀抜な人間だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...小児科では秀抜な手腕を有すると定評のある人で...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...阪井の近親にこんな秀抜な老人がいることはだれも聞かず...
久生十蘭 「ハムレット」
...君の秀抜な到達に反対しなければならぬのは大変遺憾に思うのだが...
久生十蘭 「魔都」
...秀抜なその廓噺の中でも就中大正の吉原情調遺憾なく横溢した名篇であると云へよう...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...しかし、彼は、古来の、秀抜な剣士の、遺(のこ)して行った歴史に力づけられずにはいなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ほんとうに自分を生きながら記念像としなかった秀抜な作家の一人であった...
宮本百合子 「あられ笹」
...詩人たちの秀抜な感覚や手法を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本当にこの秘密をつかんでいらっしゃいますか? 本当につかんでいらっしゃいますか? 秀抜な文芸評論家として...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その秀抜な着想と確実な成功率とを思いながら...
山本周五郎 「季節のない街」
...よほど秀抜なものでないと与えられなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あらゆる美徳の源は妥協に始まって妥協に終るなどという秀抜な考え方などは...
横光利一 「上海」
...そう云う秀抜な批評的感覚は現れないか...
横光利一 「新感覚論」
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