...単に宗教学的な秀抜な天分を有つた学者等の経...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...我々のに比較して秀抜であるように聞えた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼の首には秀抜な組立がある...
高村光太郎 「人の首」
...これほど秀抜の歌人の御身辺に...
太宰治 「右大臣実朝」
...共にはげまし合う事の出来る秀抜のライバルが...
太宰治 「正義と微笑」
...一芸に於いて秀抜の技倆を有すること...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...けれども、実際の富士は、鈍角も鈍角、のろくさと拡がり、東西、百二十四度、南北は百十七度、決して、秀抜の、すらと高い山ではない...
太宰治 「富嶽百景」
...しかるにまた、献身、謙譲、義侠のふうをてらい、鳳凰(ほうおう)、極楽鳥の秀抜、華麗を装わむとするの情、この市に住むものたちより激しきはないのである...
太宰治 「もの思う葦」
...君たちは二人ともじつに立派な秀抜な人間だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...あの男はじつに立派な秀抜な人間だ」と...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...相手は英米なんだろうが、作戦の規模から推すと、支那事変などとは、くらべものにならないほど大きなものだということがわかるんだから」「なるほど、それは大事(おおごと)だな」「軍部の頭は、一面秀抜だが、想像力においてなにか欠けるところがあるようだ...
久生十蘭 「川波」
...阪井の近親にこんな秀抜な老人がいることはだれも聞かず...
久生十蘭 「ハムレット」
...小松顕正は端正な容貌と明晰な頭脳をもった秀抜な青年で...
久生十蘭 「ハムレット」
...しかし、彼は、古来の、秀抜な剣士の、遺(のこ)して行った歴史に力づけられずにはいなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...詩人たちの秀抜な感覚や手法を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひと口に云えば富士の秀抜な...
山本周五郎 「新潮記」
...狩野派のなかでは秀抜と評が高い...
山本周五郎 「山彦乙女」
...そう云う秀抜な批評的感覚は現れないか...
横光利一 「新感覚論」
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