...次第にその秀抜な戯曲的要素が失はれて...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...単に宗教学的な秀抜な天分を有つた学者等の経...
生田長江 「ニイチエ雑観」
...金堂壁画の秀抜な節度ある描法と...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...これほど秀抜の歌人の御身辺に...
太宰治 「右大臣実朝」
...神品に近い秀抜のお歌も...
太宰治 「右大臣実朝」
...一芸に於いて秀抜の技倆を有すること...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...人も無げなる秀抜(しゅうばつ)と較べて...
太宰治 「八十八夜」
...けれども、実際の富士は、鈍角も鈍角、のろくさと拡がり、東西、百二十四度、南北は百十七度、決して、秀抜の、すらと高い山ではない...
太宰治 「富嶽百景」
...小児科では秀抜な手腕を有すると定評のある人で...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...相手は英米なんだろうが、作戦の規模から推すと、支那事変などとは、くらべものにならないほど大きなものだということがわかるんだから」「なるほど、それは大事(おおごと)だな」「軍部の頭は、一面秀抜だが、想像力においてなにか欠けるところがあるようだ...
久生十蘭 「川波」
...阪井の近親にこんな秀抜な老人がいることはだれも聞かず...
久生十蘭 「ハムレット」
...秀抜なる真名古の活眼をもっても...
久生十蘭 「魔都」
...しかし、彼は、古来の、秀抜な剣士の、遺(のこ)して行った歴史に力づけられずにはいなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ほんとうに自分を生きながら記念像としなかった秀抜な作家の一人であった...
宮本百合子 「あられ笹」
...ひと口に云えば富士の秀抜な...
山本周五郎 「新潮記」
...狩野派のなかでは秀抜と評が高い...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その景観の玲瓏秀抜...
横光利一 「欧洲紀行」
...そう云う秀抜な批評的感覚は現れないか...
横光利一 「新感覚論」
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