...次第にその秀抜な戯曲的要素が失はれて...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...金堂壁画の秀抜な節度ある描法と...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...創作に於いては秀抜の技量を有し...
太宰治 「狂言の神」
...一芸に於いて秀抜の技倆を有すること...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...けれども、実際の富士は、鈍角も鈍角、のろくさと拡がり、東西、百二十四度、南北は百十七度、決して、秀抜の、すらと高い山ではない...
太宰治 「富嶽百景」
...君たちは二人ともじつに立派な秀抜な人間だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...あの男はじつに立派な秀抜な人間だ」と...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...小児科では秀抜な手腕を有すると定評のある人で...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...相手は英米なんだろうが、作戦の規模から推すと、支那事変などとは、くらべものにならないほど大きなものだということがわかるんだから」「なるほど、それは大事(おおごと)だな」「軍部の頭は、一面秀抜だが、想像力においてなにか欠けるところがあるようだ...
久生十蘭 「川波」
...阪井の近親にこんな秀抜な老人がいることはだれも聞かず...
久生十蘭 「ハムレット」
...小松顕正は端正な容貌と明晰な頭脳をもった秀抜な青年で...
久生十蘭 「ハムレット」
...秀抜なる真名古の活眼をもっても...
久生十蘭 「魔都」
...ほんとうに自分を生きながら記念像としなかった秀抜な作家の一人であった...
宮本百合子 「あられ笹」
...なかなか秀抜でしょう? ハアハア笑いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...よほど秀抜なものでないと与えられなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その景観の玲瓏秀抜...
横光利一 「欧洲紀行」
...あらゆる美徳の源は妥協に始まって妥協に終るなどという秀抜な考え方などは...
横光利一 「上海」
...そう云う秀抜な批評的感覚は現れないか...
横光利一 「新感覚論」
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