...つるつる禿(は)げた凡骨(ぼんこつ)を...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...禿頭をふり/\感心した...
薄田泣菫 「茶話」
...禿山などのウラジオ風景...
林不忘 「安重根」
...私の知らない四十恰好の紳士で、背は高く、がっしりして、頭は禿げ、亜麻色の大きな髯と小さな眼をしている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...丁寧(ていねい)に帽子をぬいだ小さな禿頭(はげあたま)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...禿亀(はげかめ)...
直木三十五 「南国太平記」
...つるりと禿(は)げ上った大きい額と...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...頭は大分前からすっかり禿げ上ってしまっていたが...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...くるくる禿を撫(な)でて見る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「貴殿は?」「万田龍之助――不倶戴天の親の敵、覚えたか」「何? 貴公が万田龍之助」「いかにも」五十日月代、腐った羽二重、禿ちょろの朱鞘、長刀になった麻裏を突っかけた、三十五六の万田龍之助があって宜いものでしょうか...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...對蹠的に赤い禿頭の父親の豊年坊主が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は勝氣で困るんだよ」湖上落月型と云ふ禿げかたをしてゐる...
林芙美子 「雪の町」
...学校へ云つてやるといい」「禿が一たい何ですか...
原民喜 「星のわななき」
...前頭部の禿あがった男が...
平林初之輔 「祭の夜」
...頭を振り帽子を脱いだ馭者の頭が禿頭...
三好十郎 「おスミの持参金」
...吾輩が例の手で禿頭のマン中へカブリ付いたものと思ったらしいね...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...禿鳶どのにいわせれば...
吉川英治 「私本太平記」
...わたくしは禿(かむろ)の頃から...
吉川英治 「宮本武蔵」
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