...小鬢(こびん)の禿から顋へかけて...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...世間には禿頭も多い事だから...
薄田泣菫 「茶話」
...頭のてっぺんが禿(は)げて来ました...
太宰治 「風の便り」
...馬禿山から白い煙の幾筋も昇っているのが...
太宰治 「魚服記」
...床屋には禿頭(とくとう)病の黴菌が何十万...
太宰治 「人間失格」
...林の上に聳(そび)えている赭(あか)ちゃけた禿山(はげやま)に...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...下の畑で鉢巻(はちまき)をした禿頭(はげ)の爺(じい)さんが堆肥(つくて)の桶(おけ)を担(かつ)いで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...絶えて久しい赤禿の駒が岳が忽眼前に躍り出た...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...いきなりにゅうっと見覺えのある禿頭が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...赫く日に焼けて禿げた額のみがてらてら光っている...
豊島与志雄 「過渡人」
...皮肉であり頭は禿げていたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...勾欄の外れへ小さな禿が二人ならんで現れた...
長塚節 「菜の花」
...埃染(ほこりじ)みた禿頭です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...男でも女でもこんど禿になつたのはあたりまへのことで...
原民喜 「星のわななき」
...ツルリと禿(は)げあがった頭のてっぺんを扇子の先ではじいて...
久生十蘭 「鈴木主水」
...禿鷲(はげわし)のような男が訪ねてきて...
矢田津世子 「反逆」
...禿鳶(はげとび)さん...
吉川英治 「私本太平記」
...まっ白な禿げ山だ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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