...やがて禪杖(ぜんぢやう)を拿(とり)なほし...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...修禪寺の奧の院路三寶ヶ辻に彳んで...
泉鏡花 「遺稿」
...敢て坐禪を行つて居るといふのではない...
相馬御風 「孤座」
...見上ぐるばかりの石の面に彫り刻みたる淨蓮大禪門の五字...
高山樗牛 「瀧口入道」
...谷至道さんの著『禪の極致を洒脱に説いた澤庵和尚』から(本書の題に關聯して)左の拔萃を拜借する...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...一條禪閤兼良は門徒宗のやうな無暗に愚民の信仰を得てそれを擴める事に反對の意見をもつて居りますが...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...南禪寺附近葉頭(かまつか)もつくる垣内のそしろ田に引板の繩ひく其水車廿八日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...まあ禪學(ぜんがく)の書物(しよもつ)だらうといふ樣(やう)な妙(めう)な挨拶(あいさつ)をした...
夏目漱石 「門」
...略(ほゞ)賣(う)り盡(つく)してしまふと山(やま)へ歸(かへ)つて來(き)て坐禪(ざぜん)をする...
夏目漱石 「門」
...餘(あま)り禪(ぜん)といふものゝ知識(ちしき)に乏(とぼ)しかつたので...
夏目漱石 「門」
...その座禪(ざぜん)を組んでゐるのだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...琉球に始めて佛教を傳へた僧禪鑑が...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...禪坊主のやうな顏だち...
林芙美子 「雪の町」
...淨土宗にも禪宗にも共通なる點の第一は...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...一人の禪僧で數多の先進に就いた場合が非常に多い...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...譬へば猶ほ一知半解の禪のごときものならむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...受禪だの放伐だのと云ふ怪しからん事をした時代を...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...又、諸國を修業の床とし、旅を研磨の道とする――遊歴の方法は、ひとり武道家が武者修業としてしたばかりでなく、學問を求める學術の志望者にも行はれ、僧門の、わけて禪家では、古くから行道の本則としてゐた程であり、又、技能美術を磨く者のあひだにも、かつては唯一の修業法とされてゐたのである...
吉川英治 「折々の記」
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