...禁ずる事が出来なかったら...
芥川龍之介 「忠義」
...□此度の総選挙に婦人の運動者が多かつたと云つて首相や内相が英国の女権運動の如き運動の導火線になると困るとか何とか云つて禁止の意を仄(ほの)めかせられたと云ふことについて新聞が大変なことのやうに挙(こぞ)つて報道した...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年五月号)」
...「船長の許可なくして入室を禁ず」と貼(は)り紙をした部屋があった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...何となく得意の念の禁じ難いものがあり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...われわれが彼をどんな種類の監禁のもとに置くにしても――この手段は最後のものとして...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...琴の音(ね)は自分に取って禁物である...
夏目漱石 「虞美人草」
...町の店はみんなやすんで買物などはいっさい禁制だ...
夏目漱石 「倫敦消息」
...荒くいうことは禁物です...
羽仁もと子 「女中訓」
...*33イヴに禁断の果実を与えた楽園の蛇の故事に呼応して...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...何しろ夫婦の間で或事の隔てがあると云ふことが一番の禁物なんだからねえ...
平出修 「瘢痕」
...とうていこれを禁ずべきに非ざれば...
福沢諭吉 「経世の学、また講究すべし」
...兵士を集めて吹上の禁苑に召し...
福沢諭吉 「帝室論」
...夫人に男の友達と親しくすることを厳禁している...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...私を二年も三年も監禁する理由を発見し得なかったので...
宮本百合子 「逆襲をもって私は戦います」
...また禁裏へと招かれた大臣たちの警護の武士の一団の酒肴の世話をしていた...
山川方夫 「菊」
...もちろん非美術的の代物で後には禁止されたが...
山本笑月 「明治世相百話」
...化物刑部の土蔵に監禁されていたお袖に会わせてやると約し...
吉川英治 「大岡越前」
...二一時、禁門の兵乱は、治まったかに見えた...
吉川英治 「三国志」
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