...熱心な祈祷を捧げ出した...
芥川龍之介 「南京の基督」
...祷(いの)りをろがむ眼前(まのあたり)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そして息を引取る間際の最後の祈祷はかうでした...
薄田泣菫 「恋妻であり敵であつた」
...偶(たま/\)冷水浴(れいすゐよく)を爲(な)して神(かみ)に祷願(たうぐわん)せば必(かなら)ず功驗(こうけん)ある可(べ)しと告(つ)ぐる人(ひと)あり...
關寛 「命の鍛錬」
...其(そ)の祈祷式(きたうしき)に預(あづか)つたのは...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...朝九時家族が集まって祈祷...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...落ちついて祷りつゝ最善を盡す事が出來ます...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...長老は彼らとことばを交え、短い祈祷を唱え、祝福を与えて、彼らを退出させるのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あたたかく握り合うその手がないので私はひとり合掌して長い黙祷に沈むのですやさしく笑(え)みかわすその瞳がないので私はひとり瞑目(めいもく)して涯(はて)なき想念に耽(ふけ)るのですついにめぐり逢えない私の魂は…………こういう詩を高らかに吟じ出したのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どこへ行ったんだ」「ここは狭くなったから新しく祈祷所を建てるんだとおっしゃって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お宗旨は紫教、教祖は紫琴(しきん)女、良い女だ相ですが、これは四十を越した中婆さん、別當は赤井主水といふ立派な公卿侍(くげざむらひ)、祈祷僧は法來坊といふ、武藏坊辨慶のやうな大坊主、鉦を叩いてお經を上げて、鈴を持つて踊を踊るんだから、こんな面白いお宗旨はないでせう」「フーム」「教祖紫琴女と別當の赤井主水は、八宗兼學(はつそうけんがく)、天地神明に通ずるといふ、大層な智惠、法來坊は豪力無双の惡僧、その他多勢の先達が、紫教といふのを擴め、日本橋通三丁目の大分限、井筒屋豊三郎その外の寄附で、根岸に紫御殿といふのをおつ建て、歌と和讃と、祈祷と踊で、夜も晝もない賑はひだ」「で、近所の衆や、お屋敷方で默つて居るのか」「お宗旨もあんなに威勢がよくなると、手のつけやうがありませんね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その間黙祷して貰った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私たちの校長である尊師ブランスビイ博士の「祈祷(きとう)時間中」の聖室(サンクタム)があった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...余は戯れに祈祷(きとう)の句をものす...
正岡子規 「病牀六尺」
...どうなることかと院は御心配になって祈祷(きとう)を数知らずお始めさせになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼らの業務を祈祷(きとう)と札配りとに限定し...
柳田国男 「海上の道」
...何か黙祷(もくとう)している様子...
吉川英治 「江戸三国志」
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