...僧來りて祈祷を勸めたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...値段が途方もなく安いから――天国へ行く切符代の御祈祷(ごきとう)も...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...浄念(じょうねん)と云う坊主に祈祷(きとう)してもらっているところであった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...ご祈祷を近所の人がやって来て上げてくれたりした...
田山花袋 「田舎教師」
...シユネーダー博士の祈祷があり...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...機関長がいつものごとくに祈祷をした...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...彼はひざまずいて長いあいだ祈祷をした...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...稲荷様のあの祈祷所の前に蹲ったまま...
豊島与志雄 「オランウータン」
...ぽつ然として默祷(もくたう)でも捧げて居るやうに番をして居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手に祈祷書を持って丘の斜面(スロープ)や落葉松の林の中を眼を伏せて敬虔なようすで歩いていた...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...お命も危(あぶな)く見えることにまた家の人々はあわてて祈祷(きとう)などをさせていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今の貴様の御祈祷を聞いたりゃ...
夢野久作 「近世快人伝」
...掌(て)を合わせて謝恩の祈祷を捧げたであろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...いよいよ国家鎮護の大を成し遂げられんことを万祷(ばんとう)しております...
吉川英治 「三国志」
...ただ惧(おそ)れられるのは孔明が祷りのまま息絶えてしまうのではないかという心配だけである...
吉川英治 「三国志」
...また洛中洛外の山々寺々に命じて「逆賊調伏(ぎゃくぞくちょうぶく)」の祈祷を修せしめた...
吉川英治 「平の将門」
...仏間と見せかけて実は祈祷(きとう)の部屋である柱の切嵌(きりは)めに埋めて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...会堂で祈祷した後...
和辻哲郎 「鎖国」
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