...これが磔茂左衛門を祭った地蔵で以前は崖の下の小さな地蔵さんであったが...
石川欣一 「山を思う」
...別に庚申を祭ったのではない...
泉鏡花 「縁結び」
...これは新羅の牛頭山に在ます素盞嗚(スサノオ)尊を勧請して祭ったともいう...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...其の上に一宇(う)の祠(ほこら)を建てて一木神社として祭ったが...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...百姓は恩に思って己の家の中へ宮を建てて雀大明神と云って雀を祭った...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...この観燈と漢時代に太(た)一の神を祭るに火を焚(た)き列(つら)ねて祭ったと云う遺風から...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...沼のほとりに雷電(らいでん)を祭った神社がある...
田山花袋 「田舎教師」
...私の家の持主の味酒神社は大山祇の神を祭ったもので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...忿怒曼徳迦(ふんぬえんまんとくか)明王を祭った...
直木三十五 「南国太平記」
...泰山(たいざん)に登って天を祭ったとき...
中島敦 「李陵」
...権現(ごんげん)様と猿田彦(さるたひこ)を祭った神棚の真下に風呂敷を掛けて積んである弟子達の付届(つけとど)けの中から...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...野猪が田を荒らすを虎が防ぎくれるから虎を猫とともに特に祭ったので...
南方熊楠 「十二支考」
...年末窮鬼を駈る意で鍾馗は漢代臘を以て神荼欝塁兄弟を祭ったから出たのだろ...
南方熊楠 「十二支考」
...現に邸内(ていない)にも祖先を祭った神社だけはあって...
森鴎外 「かのように」
...あるいはこれをもって熊野を祭ったものではなかろうか...
柳田國男 「地名の研究」
...あるいは倭姫命(やまとひめのみこと)を祭ったのが始めという江州(ごうしゅう)土山の田村神社などの類で...
柳田国男 「年中行事覚書」
...焼米(やきごめ)と雑魚(ざこ)とを供えてサンバイを祭った例があり...
柳田国男 「年中行事覚書」
...血をそそいで軍旗を祭った後...
吉川英治 「三国志」
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