...文天祥祠も、楊椒山(ようしょうざん)の故宅も、白雲観も、永楽大鐘も、(この大鐘は半ば土中に埋まり、事実上の共同便所に用いられつつあり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...祥(さが)もなき預言(かねごと)のため...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...立花崩し、裏銀杏、芝雀、夕顔、皿輪、よこがい、かぶせ、阿弥陀、両輪崩し、ウンテレガン、天保山、いびし、浦島、猫の耳、しぶのう、かせ兵庫、うしろ勝山、大吉、ねじ梅、手鞠、数奇屋、思いづき、とんとん、錦祥女、チャンポン、ひっこき、稲本髷、いぼじり巻、すきばい、すき蝶など……よくもこれだけの名前をつけられたものだと思う...
上村松園 「髷」
...その天祥丸って言う船は...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...田中祥雲10・26(夕)昨日(きのふ)心臓麻痺で亡くなつた木彫家田中祥雲氏は...
薄田泣菫 「茶話」
...比類なる大不祥なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...この土地発祥の地として人々が尊信を払っている場所だということが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...ああ其不祥のおとづれは願はく耳に入る勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...不祥といえばこれ以上の不祥はありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...お雪ちゃんの知らない不祥事でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...安祥旗本の立派な家柄と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...旗本とは言ひながら安祥(あんしやう)以來の家柄...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...箕作麟祥博士にフランス民法を翻訳させて...
穂積陳重 「法窓夜話」
...白犬は吉祥で発狂せぬと信ずる(グベルナチスの『動物譚原』二の三三頁注)...
南方熊楠 「十二支考」
...吉祥寺と云えばあの吉祥寺でしょう? あっちへ廻ったの? 本当に珍しいこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...勤祥は、甲衣馬装を飾って、今度は堂々と城の壕(ほり)ぎわに立った...
吉川英治 「三国志」
...源氏発祥(はっしょう)の地――坂東武士の心の故郷――天嶮(てんけん)の地勢――民心はかえってそこの新鮮な土の香と...
吉川英治 「源頼朝」
...* この後三月堂内の閉ざされた廚子のなかに塑像(そぞう)の非常にすぐれた吉祥天女像があるのを見た...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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