...神経質な笑い声を立てた...
梅崎春生 「桜島」
...わたしはわたしの立場に帰ってほっとする――人目につくところで、はでな見せびらかしの行列でねり歩くのではなく、できるならこの宇宙の創作者とともに歩きたい――この落ちつかない、神経質な、せわしない、こせこせした十九世紀に生きるのではなく、それが過ぎていくのを見ながら考えぶかく立ち、または坐っていたいのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...神経質な電気の反射を避けるため...
竹久夢二 「春」
...白人中でも神経質な人間には...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...精神病者らしい神経質な様子をして答えた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...神経質な青年の暗い心持が...
徳田秋声 「爛」
...一種病的な神経質な精緻な触感を持ってる指...
豊島与志雄 「小説中の女」
...神経質な彼女はそれを非常に苦にした...
豊島与志雄 「理想の女」
...神経質な紳士は、早くもその双眼を火のように燃やしながら、やっとのことで虫を抑えつけている様子であったが、とうとう弁護士に皆までいわせず口をきった...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...神経質な人の中には...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...青白い神経質な顔に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...唇のはしに神経質な微笑をうかべながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...もし粗面の布きれでふくと傷を生じる神経質な青磁は...
室生犀星 「陶古の女人」
...(神経質なる態度にて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...神経質なしわが深く刻まれている...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...神経質な、根性のヒネクレタ老人や、ヤンチャな過敏な子供までも、モウ一から十まで姫草さん姫草さんと持ち切りで、ほかの二名の看護婦はあれどもなきが如き状態であった...
夢野久作 「少女地獄」
...神経質な男らしくタッタ今読棄てた夕刊の記事を今一度取上げて...
夢野久作 「二重心臓」
...常に周囲から神経質な目をそそがれている山紫水明処の書斎を出れば...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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