...神経質なること想(おも)ふべし...
芥川龍之介 「学校友だち」
...神経質な笑い声を立てた...
梅崎春生 「桜島」
...そのうしろにポオ助教授の神経質な顔と帆村荘六の面白い顔とがのぞいていた...
海野十三 「怪星ガン」
...おれはこれでも神経質なんだ...
太宰治 「貨幣」
...伏目につつましく控えている碧(あお)い神経質な鋭い目も...
太宰治 「もの思う葦」
...しかも神経質な野望をいだいている...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...神経質な不機嫌さを示すのだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...……神経質な継母と凡てに無頓着な父との下に苦しんだ幼年時代...
豊島与志雄 「二つの途」
...額のあたりに何処か神経質な皺...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...僕のような神経質なものが拘(こだ)わって来ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「卑俗への神経質な恐怖」と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...そのくせ存外に神経質な身扮(みごしらえ)をした四十を越した男...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...五十を少し越した筋張った神経質な武家...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神経質な子供だったと見えて昼寝していても寝耳に聴附けて泣出したのです...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...神経質な男は柔和な男の家の椅子に腰をかけてゐた...
原民喜 「椅子と電車」
...時計のような神経質な青磁のにゅうのあるところに...
室生犀星 「陶古の女人」
...癇(かん)の強い神経質な少年であったが...
山本周五郎 「落ち梅記」
...どうしてこう痩せてしまうのかしら――そこについ神経質な悩みと熱症(ねつ)がからむ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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