...細(こま)かに裂(さ)けた葉の先々をほとんど神経的に震(ふる)わせていた...
芥川龍之介 「彼」
...世間の悪評を受けた時には神経的に苦しんだのである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...故郷を追はれたダンテも亦神経的に苦しんだのに違ひない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...ひどく神経的になっていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そう神経的になってはいけませんね...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...男は神経的に輝く女の眼を見返した...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...神経的にきょときょと左右に気を配りながら歩いて行った...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...神経的に口を曲げ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それを神経的に誇張してうぬぼれていたのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...神経的に顫るわす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ピクッと神経的に眉を動かして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ルウスは、終始、神経的に震えて、鍵のかかった扉(ドア)の外にノックの音のする度びに、ぎょっとしてそっちを振り向いた...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...彼女の唇は神経的にふるへてゐた...
牧野信一 「海棠の家」
...この時厭に神経的に私の胸にも刺さるやうに伝つた...
牧野信一 「趣味に関して」
...口論が神経的に嫌ひであつた...
牧野信一 「村のストア派」
...神経的にうごめいた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...目が神経的に鋭くなっている...
水野葉舟 「北国の人」
...」神経的にびくっと私のかおを稍々(やや)きびしい目つきで眺めた...
室生犀星 「音楽時計」
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