...神秘的な深い畏怖(いふ)の念をおこさせる...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...その日から森川町にゐる友人の下宿へ移つたと云ふ話がもとになつていろいろと神秘的な話に入つてそれから夜の旅行と云ふことになつたんです...
田中貢太郎 「提燈」
...その限り夫は一種の神秘的な力によって動かされる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...形而上学的で神秘的な例の挙国主義(挙国一致主義)にでもよらなければ到底実現の見込みのないものだから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...形而上学的仮説や神秘的な合言葉であってはならないはずだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...伝説や伝統もその神秘的な被覆の下に...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...チャンス乃至偶然性の背後に横たわる或る神秘的な量の想定...
戸坂潤 「読書法」
...墨色とか溌墨とかいう芸術世界の神秘的な現象は...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...それは極(きわ)めて幼稚な神秘的な考(かんがえ)である...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...妙に神秘的な気持のする刻限です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この女の神秘的な美しさは...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...この神秘的な活人画に見入って居る宗三郎の心が...
野村胡堂 「猟色の果」
...私は神秘的な先験的なものだとは解してゐない...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...神秘的な色彩を奪つて...
平林初之輔 「文学方法論」
...私はこの窓の神秘的な女性にたましいを奪われてしまって...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そうして冷静な気持で君の過去を思い出した方が早道だ」「……しかし……そんな神秘的な……不思議な事実が……」ここまで云いかけると私は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...振り返って眼下に幻想的に広がる信じ難い石の姿の群れをまた見下ろした――再び未知なる西方を背景した神秘的なアウトラインを...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...肉体の美しさを通して表現せられるのではなく肉体の姿によって暗示せられる何か神秘的なものをとおして表現せられるのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??