...神秘的なまでに先端的な西洋世界から来たもう一人の人物と知り合いになるのを心待ちにしていた...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...その限り夫は一種の神秘的な力によって動かされる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...彼はその中に神秘的な意味の伏在することを...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あまりに思いがけない彼のこのことばには、一種神秘的な、あまりにも主観的なあるものが感じられたのである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この身体が煙となって心ばかりが限りなく生きるといったような気持ちの神秘的な誘惑なのです...
豊島与志雄 「湖水と彼等」
...ゴットフリートの顔に反映してる神秘的な印象に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...潜りながら急にこの海の底の谷間を覗き込んだ時の神秘的な恐ろしさは...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...そうして神秘的な歴史が...
蜷川新 「天皇」
...神秘的なことをいう...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...神秘的な話に聞えるだろう...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...後光のように神秘的な光りをあらわして来た...
夢野久作 「ココナットの実」
...この村の人々は一人残らず今度の事件の嫌疑者か共犯者と考えてもいい……といったような極端に神秘的な因縁が...
夢野久作 「巡査辞職」
...こうした神秘的な予感の感受性にまで変化して来たものと思い込んでいた...
夢野久作 「木魂」
...やはり神秘的な運命の手によって導かれる行者のような気持ちでソロソロと前に進み出て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...足元にも寄り付けないくらい神秘的な...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...雪の大地と空とが渾然たる神秘的な乳白色の無と化し...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...香木の強い匂いがわれわれの感覚を襲うと同時に、秘仏のあの奇妙な、神秘的な、何ともいえぬ横顔がわれわれの眼に飛びついて来た...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...また玉虫廚子の密陀画が、その線の奇しき律動によって、一種神秘的な、同時に鋭い哀感を起こさせるに対し、右の勢至やその相脇立ちたる観音などの像が、そのなだらかにして朗らかな線の律動により幾分冷ややかに、超然とした、清浄な印象を与えるのは、その根柢にたどって行けば結局は二つの時代精神の相違に帰着し得ると思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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