...……樹明君神妙に早起して出勤...
種田山頭火 「其中日記」
...「神妙に致せ、手向い致すと罪が重いぞ」「好きで手向(てむけ)えをするんじゃねえ、汝(てめえ)たちが手向えをするように仕かけるから手向えするんだ、素直(すなお)に俺(おい)らとムクを通してくれ、道をあけて通してくれりゃ文句はねえんだ、やい通しやがれ」鉄砲の覘いを乱すために米友は、わざと人の中を割って働く...
中里介山 「大菩薩峠」
...神妙に主人の眼を見ていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰が丼の中の二枚の小判を最初に認めたか、それはわからなかったが、とにかく、非常に神妙に、丁寧に、一椀のうどんにお礼を言ってしまってから、あとの願いがまことに申し兼ねたことですが、用便がいたしたいということでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...神妙に兜を脱いだ喜田博士にも学者らしい率直さを見る...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞えざる音声を聞くことのかんの神妙には降参している...
中里介山 「大菩薩峠」
...今までは、いつも神妙に、後ろに従って主従の謙遜を忘れなかった身が、今晩はぐんぐん押しきって、この人と並んで語りたい、押並んで歩きながら、思う存分に話したい、という気分に満ち溢(あふ)れていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「名墨の科学的研究が目的です」と神妙にひかえているが...
中谷宇吉郎 「画業二十年」
...「神妙にせえ」「あツ」必死に爭ふのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「御用」「神妙にせい」殺到する十手...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...松五郎はその前に神妙に膝小僧を揃え...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神妙にお縄を頂戴せい」先刻...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこか土でも掘って埋めたことでしょう」お半は神妙に言いきって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「神妙にせいッ」後ろからむずと組みついたのはガラッ八です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...苅萱道心(かるかやどうしん)みたいに神妙にしておりますがね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神妙にしろ」八五郎の糞力(くそぢから)がガツキと組み留めたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それだからこそこうして神妙にネタを投げ出している...
久生十蘭 「魔都」
...あっしも神妙にしたんですから...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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