...神妙にしろ」ルパンは武器を取り上げられた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...けれども流石に院長にだけは神妙に身を委せ...
大阪圭吉 「三狂人」
...「日本軍が? それとも綾子さんが?」皮肉を俺は意識して言ったあと、だから神妙に、いや、いんぎんに、「綾子さんには、根室でお世話になりました」俺はまた礼を言った...
高見順 「いやな感じ」
...神妙に机のまえに坐り...
太宰治 「春の盗賊」
...暫くは神妙にしているが...
外村繁 「澪標」
...あの奇怪極まる盲者(もうじゃ)の傍へ神妙に侍(はべ)っているムクの心が知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...神妙に後ろの方に控えていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...聞えざる音声を聞くことのかんの神妙には降参している...
中里介山 「大菩薩峠」
...神妙にきいていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...神妙にせい」平次は何やら掴んでグイと引くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は本當に怒るよ」「へエ/\斯んな工合に?」茂七は神妙に後向になりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...福島嘉平太殺しは俺の知ったことでないぞ」「神妙にせいッ」「磔刑(はりつけ)も梟首(さらしくび)も覚悟の上だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神妙にせい」ガラッ八の手の中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神妙に引込んで居れ――と振り返りざま一刀を浴びせた相だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...滝は神妙に首をかしげてゐた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...そう神妙にばかりしてはいられなかったのである...
山本周五郎 「半之助祝言」
...繩は掛けないから神妙にしろと云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...貴公のためにも、お父上の老先生のご名誉の上にも、神妙に、法の捌(さば)きをうけた方が得策であろうと存ずる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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