...警官たちは賊の神妙なようすに安心しきっていたのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...次第に神妙な表情を全身に現わすことで...
高見順 「いやな感じ」
...李はひどく神妙な様子で...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...神妙な念の押し方をしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...例によって神妙な返事をします...
中里介山 「大菩薩峠」
...前にいて神妙な聞き役となって...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのあいだしばらくうちでお世話してあげたいと思って」「あなたにしては神妙な話ね...
久生十蘭 「ユモレスク」
...間木君に用かね!」神妙な貌つきに似ず鋭い口調でさう言ふと...
北條民雄 「間木老人」
...爺やは神妙な顔をして...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...処が一介の野人共に剣を持たせて神妙な立ち合ひを演ぜしむるといふ事実は誠に至難の業で...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...」徳ちやんは神妙な手つきで酒を注いでゐた...
牧野信一 「街角」
...そして私達の詩に聞き惚(と)れてゐる如き神妙な顔を保つてゐた彼女の様子を思ひ出すと...
牧野信一 「武者窓日記」
...みんな神妙な眼つきでさっと帽を脱いだ……「ようやっと来たね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その娘は料理もよく出来て誠に神妙な女だからなにとぞ御許し下すって婚礼の節には御出京を願いたいとこう申して進げるより外に仕方がない...
村井弦斎 「食道楽」
...驕慢な瘋癲(ふうてん)の君が、いまは神妙な、いかにも素直な君に見えたからだった...
吉川英治 「私本太平記」
...老父の宋老人の神妙な応対と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...『神妙な仕方である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...どう神妙な様子をしたって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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